来年1月の共通テスト数学は?

有名な数学塾「SEG」講師の大澤裕一さんが、朝日新聞の教育面で青山学院大学経済学部入試問題(感染症数理モデル)を取り上げ、数学を「社会問題の解決を導く武器に」という文を寄稿されていました。


その文末近くに、今年度の共通テストをやんわり批判。

あちらこちらからの批判を受け、来年1月の共通テスト数学がどのように変化するのか、とても関心があります。

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つばめ学習会へ

きょうは、午前中「つばめ学習会」東灘教室へ。ボランティア先生をするためです。

先生の数より、生徒さんの参加が多くて、主催者から、私は中2と中3を担当するように、と依頼されました。別々の公立中学校の女子生徒さんです。

(キノシタが写真中央のマスク姿で写っています。https://ameblo.jp/hanshin-tsubame/image-12775403578-15205446788.html

中3の数学は、学校からもらったプリントで「円」の問題です。
これがなかなか手ごわいですよ。

(写真 ↓ は、そのごく一部です)


中学校では習わない(高校の「数学A」の範囲)円に内接する四角形の角度の性質や接線と弦とのなす角がその弦の円周角と等しい(通称「接弦定理」)を用いないと、ずいぶん遠回りな解答になりそうです。

公立中学校の範囲内で、これを授業でどのように説明なさるのか、興味がわきます。

さて、中2の生徒さんは、いま学校で習っている英語がちょっと分からないそうで、「動詞の比較級で困っています」とのこと。

(えぇ~、動詞の比較級って!? そんなの知らないよ~。困ったな!)

とりあえず質問します「教科書で<動詞の比較級>の文が出てくるのは、どこでしょうね?」

彼女が指さしたのは
I like meat better than fish.
Which do you like better,tea or coffee?
のタイプの文でした。

たしかに「~よりも・・・が好き」ですから、意味から考えると動詞(好き)の比較級と思うのもムリはありませんね。

「比較級は形容詞・副詞」と決めつけ覚え込んでいると、生徒の思いや感覚に気がつかないまま過ぎてしまうかもしれません。

ていねいに説明すると分かってくれて、かんたんな英作文も作れるようになりました。

ボランティアで学習援助をおこなうと、まったく馴染みのない教材と生徒に出会えます。そのことで、新たな気付きや発見が得られ、マンネリ化を防ぐ私の学習する場にもなっています。

 

ショック!大森くん死去

映画監督の大森一樹さんが亡くなった。芦屋市立精道中学校の2学年下の後輩だ。私の同学年に彼のお姉さんがいて、中学時代からなんとなく顔見知りになった。

中1なのに、大きな体で目立つ。廊下ですれ違えば「あぁ、キノシタさん,,,」と、もごもごとした口調で挨拶してくれていた。

それから十年近く経て、彼が医大生になっていて映画も撮っているらしい、と噂で聞いた。

しばらくして、彼の映画「暗くなるまで待てない!」を観た。クレジットに監督「大森一樹」とあって、「ホンマや~」と感心したように思う。いまから、ほぼ五十年前の記憶だからあやしい。

それから、またずいぶん経って、娘が通う精道小学校の保護者会でバッタリ会った。大森くんの娘さんとぼくの娘が同級生だったのだ。

ときどき、わが家にも娘さんを連れて遊びに寄るようになった。自慢の自家製カレーを「あっ、これうまいわ~」と、ご機嫌でおかわりをしていた。

ある日、「君の本、買うたで」と『星よりひそかに』を見せると、「わぁ、ありがとう!」と言って、快くサインを入れてくれたのもなつかしい思い出だ。

それからも、たまに街で出会うと立ち話をたのしんだ。

芦屋市役所の広報誌「広報あしや」の一面には写真がある。その担当をながらく彼がやっていた。

ある日、「広報誌の写真のエキストラをやってくれへんか?」と、妻と娘の友だちに依頼があった。自転車に乗っているのがわが奥様で、まわりの子どもは娘とそのお友だちだ。


映画監督らしからぬ、文化人っぽくなく、インテリぶらず、そのへんのおっちゃんらしい彼の雰囲気が好ましかった。

まだ、70歳やないか。早すぎる。
 

母校で学習ボランティア

我が母校、芦屋市立精道中学校の「学び家」に行ってきました。
放課後、学校に残って勉強する生徒たちのお手伝いです。

まもなく始まる期末考査は、9教科。

音楽や体育を質問されても、さっぱり分からず。ほんとにキノシタ役立たずです。

ようやく数学の質問があって、一安心。

「先生の配ったプリントの答と合わないんです、、、、」と困った顔。
よく見ると、たしかに先生の答(x=37°)は、間違ってますね。

答を作るときに、あわてて数字を誤読したのかもしれません。

夕日が差し込む広い会場、そのあちらこちらからの質問に対応していきます。

仲良し女子生徒2人が並んでいるところで説明しているときに、私がつまらない冗談を言ったのが面白かったのか、ふたりで笑い転げて息もできないほどで苦しそう。

久しぶりに「箸が転んでもおかしいお年頃」という言葉にぴったりの後輩に出会えて、私も笑顔になれました。

今年もブックサンタだ!

毎年、街にクリスマスツリーが飾られはじめると「ブックサンタ」だなぁ、と思います。

https://booksanta.charity-santa.com/?gclid=Cj0KCQiA1NebBhDDARIsAANiDD36sufh7atqkLa-eapbEMrLVOPOq32palNpJ6iAAcer7JDqEuCteD8aAisvEALw_wcB

 

このプロジェクトに気付いたのは、2019年。

それ以来、毎年「ジュンク堂芦屋店」で協力しています。

昨日、僕が選んだ本は、鈴木のりたけ「大ピンチずかん」(小学館)。

どこかのだれかが、楽しんでくれるといいなぁ。

 

数研出版、あまりにもお粗末な間違い!

芦屋市立中学3年生と学校の問題集を勉強していました。
数研出版の「スパイラルアップ問題集」です。


「先生、この問題がわかりません」


『どれどれ、相似比が2:5ということは体積比は3乗に比例するから、8:125になるよね,,,,,,,,,,???????  うん?? Qはなんの関係もないよ? Pの表面積からPの体積を求めるって、いったい何?』
「なんだか、僕はどうしたらいいのか分からないのです」
『立体Pの形、たとえば球であるとか正四面体である、とかも分からないでしょう。この問題はヘンですよ。答えられない問題じゃないでしょうか!』

あとで別冊解答を見ると、「Pの体積」じゃなくて、しれっと「Qの表面積」を答えています!?

 

これって、あまりにお粗末。ミスプリ程度の誤りではないですね! なにか根本的な間違いでも見逃してしまう編集体制になっているのでは、と思います。
このブログで、過去にも「チャート式」やその他の問題集の誤りを指摘してきました。また、数研出版文部科学省検定済みの教科書の間違いを見つけたこともありました。

数研出版は、学習参考書出版社として、とても有名です。その数研に「校正」部門はないのでしょうか。少なくとも出版社の良心としてホームページ上に「正誤表」を掲載すべきです。

 

久しぶりの「つばめ学習会東灘教室」で

日曜日の午前に勉強する高2の I 君が、今日は模擬試験でお休み。時間が空いたので、「つばめ学習会東灘教室」に出かけました。

https://ameblo.jp/hanshin-tsubame/image-12771919499-15195514407.html

担当を仰せつかったのは公立中学の3年生男子P君。勉強を進めながらも、迫りつつある受験のことも気になる様子です。

中学校では、きっと進路指導の授業があって、進路選択や高校のことについても学んでいると思うのですが、あまり知らないようです。

そこで昔取った杵柄発揮? 元公立高校教諭(進路指導部長)として、一から説明しました。

あまりよく分かっていなかった私立と公立の違い。公立高校の中にも県立と市立高校があること。国立もあること。普通科以外に工業科など専門科や専門コースがあること、うまく選択すれば公立高校の受験機会が一度だけでないこと。全日制高校だけでなく、定時制高校や通信制高校もあることなどを説明しました。

初めて聞くことばかりだったようで、ちょっと視野が広がり、不安な気持ちが落ち着いたそうです。

勉強以外のことでもお役に立てて、良かったです。

 

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