ホンのさわり

中室牧子「学力の経済学」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

あと1日で夏休みがおしまいです。いまごろ、みんな宿題で大あわてかな。読書感想文、自由研究なんかが強敵です。31日は徹夜、9月になってからもまだ格闘しなければならない子もきっといるでしょう。親からもガミガミ言われるて大変ですね。今、話題の本「学…

阿部幸夫「偽装学力」(幻冬舎ルネッサンス新書)

家庭教師をしていると、良い先生と思われたい、という気持ちは常にどこかにあります。かゆいところに手が届く学習指導をすれば、生徒はラクチンですから評判は上がります。でも、そのことと、本当に学力を伸ばしてあげることとは、ちょっと違いがあります。…

中原道喜「新英文読解法」(聖文新社)

聖文新社は、数学(とくに大学入試数学)に強い出版社です。ところが、同社から出ているこの英語の本は良いと思います。著者は旺文社の「英文標準問題精講」などを執筆しているので有名です。この本は、それらの本ほど解説が詳しくありません。おそらく受験…

 麻生雅久さんの説く数学勉強法

数学の効果的勉強方法について、いろいろな説があります。いぜん、このブログで水野 裕之「大人のための数学」(ダイヤモンド社)をご紹介いたしました。今日は、麻生雅久「数学1A標準問題精講」(旺文社)の「はしがき」からそっくり引用いたします。ぼく…

山田雅彦「授業成立の基礎技術」(東京学芸大学出版会)

いい授業をすることはなかなか難しいです。いつも生徒たちが熱心に授業に参加するとは限りません。教師の話を聞いているふりをしつつまったく別のことに思いを巡らしている生徒もいれば、眠りそうな子もいます(^^;) 授業と関係ない話をしはじめる場合も生じ…

田坂広志「知性を磨く-スーパージェネラリストの時代」(光文社新書)

≪手抜きの目次録シリーズ≫田坂広志「知性を磨く-スーパージェネラリストの時代」(光文社新書) 世界を解釈する知性から、変革への知性を力強く解く一冊です。

岩波新書『ものの言いかた西東』

作家の黒川博行氏が「いま関西弁で小説を書いているのは、僕か田辺聖子さんくらいでしょう。売り上げを考えれば標準語で小説を書いたほうがいいことは分かっているが、そんなことをしようとは思わない。」と、語っていました。微妙な感情、細かいニュアンス…

三田誠広「団塊老人」(新潮新書)

1949年生まれのキノシタ、いわゆる団塊老人です。長年勤めた公立高校を退職。その後、ご近所の甲南女子高校で講師をしつつ、家庭教師としても若者の勉強をサポートしています。とは言え、定年退職者であることにちがいはありません。そのうち、お仕事もしな…

竹内一郎『人は見た目が9割 「超」実践篇』(新潮文庫)

教師は、教室という劇場で生徒という観客を目の前にして演じる主役でもあります。人は見た目が9割 「超」実践篇 (新潮文庫)作者: 竹内一郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2014/05/28メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る......................…

森清氏「仕事術」(岩波新書)

タイトルから、いかに仕事をうまくこなすか的なハウツー本のようですが、もう少し深いところから、いかに仕事に向き合うかを説いてきます。仕事術 (岩波新書)作者: 森清出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1999/11/19メディア: 新書 クリック: 3回この商品を…

高島俊男「イチレツランパン破裂して」(文春文庫)

おなじみ「お言葉ですが……」シリーズの6巻目。筆者が東大の教養時代のお話が面白いです。 数学「傾向と対策」丸暗記で、東大に入れたんですね。ホントかなぁ?お言葉ですが…〈6〉イチレツランパン破裂して (文春文庫)作者: 高島俊男出版社/メーカー: 文藝春…

理想の教師像

佐々木高政「新訂英文解釈考」(金子書房)を読んでいると、バートランド・ラッセルのこんな言葉がありました。『Whitehead was extraordinarily perfect as a teacher. He took a personal interest in those with whome he had to deal and knew both thei…

『本の雑誌』2013年12月号

≪最終日の海文堂では、いくつもの涙に遭遇した。顔なじみの書店員に目元をおさえながら挨拶する人、レジでオリジナルのブックカバーを纏った単行本を手にして思わずこみ上げる人。寂しさ、無念さの後に続く、自分の街の書店を顧みなかったことを悔やむ言葉を…