魔法の仕切り棒!?

YAHOO知恵袋の数学で、こんな質問がありました。(http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1433537009)

「4STEPの80番の解答の別解で8C3となる意味が分からないのですが、なぜ8なのですか...」(tmmauhaさん)
4STEPというのは数研出版の傍用問題集の名前です。数学Aの80番の(2)は、
『1個のサイコロを投げて出る目の数を順にa、b、cとする。a≦b≦cの場合は何通りあるか』
という問題です。


以下は、それに対する私の答えです。
..............................................................

「見分けのつかない玉を3つもっておいで」
「玉じゃなく、サイコロの問題なんですけど…」
「だまされたと思って、3個もっておいで」

「こんなテニスボールで、よろしいですかね」
「バッチリだよ」

「サイコロは、いりませんか?」
「いらないね。そのかわり、ココに取り出したりますは<魔法の仕切り棒>。これが絶対必要なんだな!」

「<魔法の仕切り棒>って…? たんなる割り箸じゃないですか^^; 割り箸5本も出してきて、どうするんですか? なにかご馳走してくれるんですか、すみませんねぇ(^_^)v」
「そんなことはしませんよ。とにかく<魔法の仕切り棒>をちょっと間を置きながら並べてみてごらん」

「こんな具合でいいですか?」
「そうそう、そんな感じ。その間の適当なところにボールを3個入れてみて。好きなところでいいから」

「こんなふうに入れてみました。」
|〇|〇| |〇|
「これは、サイコロの出た数字が2・3・5となったことを表しているんだな」
「えええっ?まったく、ぜんぜんわかりません(>_<)」

「また、好きなところにボールを入れなさい。棒の外側に入れても大丈夫だ」
「こんなふうに入れてみました。」
〇| |〇|〇| |
「これはサイコロの出た数字が1・3・4となったことを表しているんだな」
「やっぱり、ぜんぜんわかりません(>_<)」

「また、好きなところにボールを入れなさい。同じところに2個入れても大丈夫だから」「こんなふうに入れてみました。」
〇| |〇〇| | |
「これは、サイコロの出た数字が1・3・3となったことを表しているんだな」
「なんか、ちょっとわかってきたような…」

「なかなか、勘のいい生徒だねぇ(^-^) こんなのはわかるかな?」
|〇| |〇| |〇
「2・4・6ですか?」

「そのとおり!じゃあ、これは?」
〇| | | | |〇〇
「1・6・6でしょう」

「そのとおり! すばらしい! つまり、仕切り棒で仕切られた各あいだは、下のようにサイコロの出た目の数字を示す部屋を表しているんだな。その部屋に何個ボールを入れるかだ。」
①|②|③|④|⑤|⑥

「よくそんなことが思いつきますね。ノンキくんのぱぱさんってすごい!」
「そう言ってもらうとうれしいんだけど、実はたいていの本に書いてある受け売りだ(^^;) 
とにかく、この全ての並び替え(同じものを含む場合の数)が、求める場合の数になる。だから 〇が3個、|が5本なので、8!/(3!5!)=8C3ということだろうね」

「なるほどね、リンゴが3個、みかんが5個並べる方法は、ってやつですね。でもそれが、この問題にも使われるって、なんだかさまされたみたいだけど…」

「まぁ、そう思うのもムリはないけど。ところで、『4STEPの80番』って質問しても、何のことかわからない人がほとんどだね。『1個のサイコロを投げて出る目の数を順にa、b、cとする。a≦b≦cの場合は何通りあるか』と問題を丁寧に書けば、もっと早く回答が得られるはずだし、私よりもっと優れた回答者の方から、もっといい解がもらえたかもしれないはず。次回からは、その辺もよろしくねm(_ _)m」
................................................................

こんな回答で、わかってもらえたのかどうか?
まだコメントがつきません(^_^;)