「こんなん思いつかへんわ」

12月12日に書きました「2度解く!!平面幾何 図形と計量」(旺文社)で、平面図形の勉強を進めています。

で、次の問題(問題⑩)をしていて生徒さんから「こんなん思いつかへんわ」と不満の声が…(^^;)

問題は
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3点A、B、Cを頂点とする△ABCにおいて、

2AB^2<(2+AC^2)(2+BC^2)

が成り立つことを示せ。
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というものです。

解は
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AB=c BC=a CA=bとおくと

与式\Leftrightarrow2c^2<(2+b^2)(2+a^2)

また∠C=θとおくと余弦定理から

c^2=a^2+b^2-2ab\cos\theta

このとき

(2+b^2)(2+a^2)-2c^2

=(4+2a^2+2b^2+a^2b^2)-2(a^2+b^2-2ab\cos\theta)

=a^2b^2+4ab\cos\theta+4

=(ab-2)^2+4ab(1+\cos\theta)>0 

(∵0゜<θ<180゜)

よって証明された。
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となっておりますが、
ここの
=a^2b^2+4ab\cos\theta+4
から
=(ab-2)^2+4ab(1+\cos\theta)>0 
への変形が思いつかないというのです。

この変形、飛躍しすぎとは思えませんが、ちょっと難しいかもしれません。


そこで、こんな別解はどうでしょうか
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三角形の辺の長さの関係に、ひとつの辺の長さは、他の2つの辺の長さの和よりは短いというのがありますね。
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