生物で冷や汗(^^;)

 このごろ新聞に、塾や予備校の折り込み広告がたくさん入っています。最近多いのが、個別指導タイプの塾。先生と生徒が、1:1とか1:2タイプのものです。きめ細かい学習指導ができるので、生徒さんにとって一斉授業の従来型よりこのほうがいいと思います。
 ただ、不思議に思うのは、いわば生徒の数だけ先生を揃えなくてはならないのに、教えるのが上手な先生をどうやって大人数確保しているんだろう?ということです。
 昨春大学に入学した僕の生徒さんの友人と、たまたまお話しする機会がありました。有名私学進学校で6年間運動部をしていた、とても感じのいい好青年です。
 「アルバイトで個別指導をやってるんです」とのこと。自分が通っていた塾の個別指導部門に講師として誘われたそうです。勉強を教えるという共通の話題で、話が弾みました。
 最近困ったことは「先週、アルバイトに行ったら、いきなり高2の生物を教えてくれって言われてあわてました。だってもうほとんど忘れているし、相手の生徒さんは○○高校(有名公立進学校)生で優秀。ぼくが教えている最中に、この先生あんまりわかってないなぁ、ってバレバレでしたから」ということでした。さぞ、冷や汗をかいたことでしょう。
 こんなことは、ごくまれな出来事とは思いますが、個別指導塾の先生には、大学生や院生のアルバイトも多いのではないでしょうか。事前に教材の準備や検討をする十分な時間がとれているのかも心配です。
 「自分が問題を解ける」ことと「他人にうまく教える」こととはまったく別のこと思えるほど大きな隔たりがあるねぇ、というのが二人の結論でありました。