「大人はウザい!」(ちくまプライマリー新書)

 子どもが何を考えているのか、どんな思いで毎日を過ごしているのか、親として気になるのは、当たり前ですね。とくに親子関係がギクシャクしている場合は、子どもの心が分からないと悩んだり嘆かれたりすることがよくあります。

 私も、親子関係がうまくいっているご家庭ばかりに家庭教師に行っていたわけではありません。これまでには、単なる「反抗期」では片づけられない深刻な親と子のもつれがある場合や、身体的バトルを目撃したこともあります。

 そんなご家庭で生徒さんを教えるときは、少しずつ丁寧に虚心に子どもの言うことを耳を傾けることで、ゆくりと心の扉が開いていくことがあります。

 「子どもが親の言うことを聞かない!」と嘆く前に、まず「親が子どもの言うことを、いつもゆったりした気分で聞いているか?」と、時にはふり返ってみてはどうでしょう?
 最近発行された山脇由貴子さんの「大人はウザい!」(ちくまプライマリー新書)は、中学生高校生の気持ちの一端を知る参考になると思います。

大人はウザイ! (ちくまプリマー新書)

大人はウザイ! (ちくまプリマー新書)