香港で食べました(^-^)

香港に到着したのは21日夜遅く。さすがにこの日は、外食を諦め、孫の顔と初対面。こわごわ抱っこをしました。生後約3週間、ちっちゃくてかわいいです(^-^)


翌日、朝食はホテル。


お昼は上環の「蓮香楼」。地元の人に人気のある飲茶のお店で、すでに満席。座る席は見当たりません。このお店は、店員さんが席に案内してくれたりはしません。お客が空いている席を自分で見つけなくてはならないのです。広い店内のあちこちで、何人もが次にどの席が空きそうかを虎視眈々と狙っております。


初めて直面するこの事態に、われら上品な^^;夫妻は一瞬呆然。なすすべもなく、しばらく立ちすくんでおりました。

と、そのとき近くの席のおじさんが、私達に手招き。その円卓のなかで席をちょっと詰めて、二人分の席を空けてくれました。ちょっと窮屈ですが、座れてヤレヤレ。同じ円卓には幼児を連れた西洋人夫妻。奥さんのほうが「たいへんなお店ね」というように、こっちに苦笑いをしてきます。ドイツから旅行だそうです。

なかなか注文を取りに来てもらえません。こちらから給仕さんを呼び止めて、ようやくお茶の注文ができました。プーアール茶を飲みながら一息ついていると、おばさん達ががワゴンで点心を運んでいます。食べたい点心を伝票に書いて注文してもってきてもらうスタイルが多いなか、僕の好みは断然このようなワゴン式。フタを取ってもらって中味をのぞき込むワクワク感が楽しいです。

何品か点心を食べていると、席をつくってくれたおじさんが「自分の食べているこれ(ビーフンと野菜の炒め物)をちょっと食べてみろ」という身振りです。ご厚意に甘えて試食。飾り気のないおいしさです。「指さし会話帳(香港編)」で「おいしい」のところを指し示すと、おじさんニッコリ。


おじさんにしてみれば、観光客向けじゃない自分の馴染みの店に日本人がやって来てマゴマゴしているのを見かねて、いろいろ世話を焼いてくれてくれているのでしょう。僕だって[洋食の朝日](神戸・花隈)に外国人がやって来てマゴマゴしていたら、きっと同じ事をするでしょう。


ここでは、食べる前に出されたお箸や食器をお湯で洗う光景がふつうに見られます。本で読んだことはありますし、別のところでもたまに見かけたことはあります。ここはほぼ全員がそうしています。なかには5分くらいそのお清めの儀式をしているおじさんもいました(^^;)

いちばん美味しかったのは、さかなのアラみたいな部分を蒸した点心です。他のお店では食べたことがありません。


また香港に行けたら、このお店に朝6時の開店から数時間のんびりと過ごしていたいですね。けっして美しいかというとそうではありません。テーブルの上だって散らかっております(^^;) でも不快ではありません。(写真左奥に味見をさせてもらったビーフンの炒め物が写っております)

お酒を飲むところではありませんが、日本で言えば、とっても居心地のよい居酒屋に通じる雰囲気のお店です。今回の旅行でいちばん印象に残ったお店でした。


お店を出るときに、その親切なおじさんに会話帳の「ありがとうございます」のところを指さすと「そうかい、そうかい」というように笑顔でうなずいてくれました。