月明下の猛ノック

昨年の6月16日でご紹介したP君は高校3年生。この夏休み、意欲的に勉強に取り組んでいます。進学校なので、夏休みの宿題なんて野暮なものはありません。

P君、数学は自主的に「青チャートの完全征服」と決めました。どんどん自分で解いていきます。解説を見てもよく分からなかった問題番号はきちんとメモしてあり、僕が行くと待ち構えていたように、それらを問題を読むいとまさえ私に与えぬ勢いで、つぎからつぎへと疑問点を質問してきます。


即座に説明できるものも多いですが、「青チャート」(数研出版)にはかなり難しい問題も取り上げられていて、説明に工夫を要するものもあります。自分が解けても、それをうまく生徒に説明するのは、また別なのです。


P君の表情を見ながら、いまいち腑に落ちていないようなら、どこがネックになっているのかを探ったり、あるいは別の角度からの説明を試みたりと、家庭教師としてのウデの見せ所です。


さらに、「チャート」の解説がやや技巧的でわかりにくく、別の解法で解いた方がスッキリするものもわずかながらあります。「先生のやり方の方がよく分かるわ」と晴れ晴れとした表情で言ってもらえると、ちょっとうれしいですね。


むかし、通信添削z会の宣伝コピーに「月明下の猛ノック」というのがありました。P君が繰り出す質問に的確に対応する2時間は、まさにその表現通り。頭からけむりが出ていないかと思うくらいのフル回転です(^-^)