大波乱2013センター試験数1A

1月20日センター試験の2日目、数学の試験がありました。「数学1A」が例年よりずいぶん難しかったようです。

解法が思いつかず涙がこぼれたとか、会場が試験終了後お通夜状態になったとか、とにかく受験生にとって今年の「数学1A」はショックだったようです。

僕がときどき回答を書いているyahoo知恵袋でも嘆きの書き込みが続いております(http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail.php?page=5&qid=10100576405#sort

第三問が特に難しいのでしょう。問題文を読んで正しい図が書けるかどうかがまずポイントになります。たしかに出題の傾向はかなり変化しましたが、直角三角形に内接する円がらみの問題で、過去にも出題されたことがある知識が使える問題です。

今回のセンター「数学1A」で教訓化すべきは2点
(1)平面幾何をしっかり勉強すること。
 中高一貫校は平面幾何を中学前半でやり終えてしまいます。高校ではほとんど学習しないので、手薄になっています。以前このブログで紹介したような大学入試用の平面幾何の問題集でしっかり補強する必要があります。
 そして図形の問題は、ノートに自分で図を書くこと。ときどき参考書や問題集の図をそのまま利用して解く人を見かけますが、かならず自分で図を書く習慣をつけておかねばなりません。今回のように問題は文だけで図が全くない出題でどれだけ的確な図が書けるかは、日頃の練習にかかっています。
 「幾何の問題図形書け!関数の問題グラフ書け!」は、生徒にいつも言っている私の合い言葉であります。

(2)センター対策は夏休みから
 夏・秋は2次試験対策重視で、センター対策は12月ごろから。クリスマスお正月あたりはセンター対策一色になってしまう受験生が多いのです。この時期大あわてでセンター過去問・予想問題集漬けになるのは考えものです。センター慣れをするのはいいのですが、センターパターンに洗脳されてしまい、パターンを外される出題をされるとどう考えていいのか戸惑ってしまうのです。
 夏からセンター対策もすすめて、お正月以降も2次対策をセンター対策と並行して進められるようにしておくべきです。でないと、センター直前は決まったパターンには機械的に反応できるものの、肝心の数学の考える力が枯れかかり予想外の問題には反応できない状態になるのです。

今日現在、「数学1A」の予想平均点は51点。昨年の69.97点からおよそ19点も大幅低下です。受験生の皆さん、ショックから立ちあがり、早急に2次対策をすすめましょう!!