数学が苦手だ!数学なんか嫌い!という人は多いですね。仕事柄「どうやって数学を勉強すればいいでしょうか?」って聞かれることがよくあります。残念ながら、こうすれば必ず数学ができるようになります、という答はありません。一人ひとり、違うからです。
その人の数学の状態を把握しないと、かえって的外れなアドバイスになってしまいます。病院に「身体の具合が悪いんです〜」とやってきた患者さんには、まず診察し、場合によっては検査しないと的確な治療ができないのと同じです。
「こうすれば数学ができるようになります」と書かれた、数学勉強法の本も多く出版されています。小生も本屋さんでその分野の本をよく立ち読みしますが(^^;)買って帰って読もうと思うものはあまりありません。
そんな中で、最近お金を払って買ったのは永野裕之さんの「大人のための数学勉強法」(ダイヤモンド社)です。「大人のための」と銘打っていますが、数学で困っている若い学生さんにこそ読んでもらいたい良い本です。(僕も授業中に、この本を持って行って紹介しました)
大人のための数学勉強法 ― どんな問題も解ける10のアプローチ
- 作者: 永野裕之,きたみりゅうじ
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2012/08/31
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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この本には、ある程度まじめに勉強をしていて定期テストでは平均点くらいは取れるけれどトップクラスにはなれず、実力テスト・模擬テストでは基本問題だけなんとか得点しているタイプの学生さんにはピッタリの処方箋が書かれています。
おな、数学ができないという人に意外と多い算数や中1レベルの正負の計算が正しくスラスラできないタイプは、この本を読むだけでなくまず基礎的な計算の力をつける必要があります。