「チャート式」数学だって間違えることも…

数学の参考書といえば「チャート式」。多くの人に使われています。学校採用で全員購入しているところもあるでしょう。(僕自身も生徒にしばしば薦めます)


多くの人の目にさらされているので、内容の誤りやミスプリントは、もしあったとしても指摘され、ほとんどが修正されています。信頼性の高い参考書です。


それでも、うっかり見過ごされるものもないとは言えません。


次の問題は通称「白チャート」の数学1(←ほんとうはローマ数字)のEX142です。

図はこんなふうになります。

私が持っているものでは、解説は次のようになっています。

明らかな誤りがあります。

2行目の


とすべきです。


また、7行目の

のいちばん後ろの( )内は

と書かれるべきですね。


既に新しい版では訂正されているかもしれません。でも、できることなら正誤表を作成し、HPで広く知らせるべきでしょう。

以前にも書きましたが、月刊「大学への数学」などを発行している東京出版は、正誤表をHPに載せているので、利用者への誠意を感じます。


数研出版のみならず、まだそのような取り組みをしていない出版社は、ぜひ正誤表を閲覧できるようにしていただきたいとお願いいたします。