三田誠広「団塊老人」(新潮新書)

1949年生まれのキノシタ、いわゆる団塊老人です。長年勤めた公立高校を退職。その後、ご近所の甲南女子高校で講師をしつつ、家庭教師としても若者の勉強をサポートしています。

とは言え、定年退職者であることにちがいはありません。そのうち、お仕事もしなくなり、家にいる時間が長くなり、奥様との関係はより緊密になるでしょう。「粗大ゴミ」「濡れ落ち葉」「おれもおれも族」なんて言われないようにしなくてはなりません(^_^;)


団塊老人 (新潮新書)

団塊老人 (新潮新書)


............... p132から引用(一部省略しています)..........................
 
  第6章 妻に嫌われない方法
 老後の生活の基本となるのは、夫婦二人きりの生活です。
 妻との愉しい会話を、どうやって生み出していくか。これは大変に難しい課題です。
 狭い家の中で朝から晩まで亭主といつもいっしょにいる、しかも時々「お︱いお茶!」などと命令を発する厄介な存在です。
 亭主は丈夫で留守いい。これ奥さんのホンネですから、夫は積極的に外出すべきです。
 定年後も何か仕事があればいいのですが、収入のあるなしは問題ではありません。ボランティア活動でもいいし、趣味でもいいのです。
 妻にとって最も耐え難いのは、生きる目標を見失った、ふぬけのような夫が、粗大ゴミとして家の中にごろごろしていることですから、自分なりの愉しみを見つけて、外に出ていく。そうやって妻との間に距離をとることが、老後の夫婦関係を長続きさせる秘訣といっていいでしょう。
 この章のまとめとして、高齢者の夫が妻に嫌われない方法を、箇条書きにしてみました。
(1)家の中でこぎれいにする。
(2)毎日ヒゲを剃る。
(3)命令口調で話さない。
(4)家事を分担する。
(5)子供とちゃんと会話をする
(6)無意味な教訓を垂れない。
(7)自慢話をしない。
(8)くだらない駄洒落を言わない。
(9)妻との間に距離をとり積極的に外出する
(10)夫自身が生きる目標をもつ。
以上の諸注意を心にかけて、豊かで幸福な老後の夫婦生活を築いていただきたいと思い ます。

.............. 引用終了 ........................................

でも、これって老若に関係なく、夫として当然のことが多いのではないでしょうか?

高齢になってから、いきなりこんな風に切り替えるのは、難しいかも。ふだんからの習慣が大切なのは、勉強と同じですね。