私立六甲高校3年生のMK君。数学は僕と勉強しつつ、苦手な物理を克服しようと、駿台予備校の夏期講習に熱心に通っています。
「電磁気特講」は4時間連続授業で4日間、収穫もそれなりにあったようです。いくつか疑問点も残って、それを僕に質問して説明を求めてきました。
その1つに、磁場中を横切る形で導体が移動したときに生じる起電力の方向を決めるものがありました。
『これって、フレミングの右手の法則ですぐに分かるのでは……』と言うと、「右ねじの法則のことですか?」とおかしなことを返事します。
『右ねじの法則とはちがうよ。え〜っとフレミングの左手の法則は知っていますか?』「はい、習いました。磁場中の導体に電流を流したときに、その導体が受ける力の方向を見つける法則ですね」『そのとおり!それならフレミングの右手の法則だって習ったンじゃないかな?』「えぇっ?それは聞いた覚えがありませんが……」
『そうかなぁ?(←まだ、生徒を信じていない^^;) 物理の教科書か参考書を見せてくれる』「はい、先生どうぞ」と手渡されたどの物理の本のどこを探しても、フレミングの右手の法則は書かれていません! なんということでしょう!ビックリです!
たしかにあったはずなのに……でも、ながらく物理を教えていないし、何かの錯覚か妄想かなぁ?と急に不安になってきて、MK君のスマートフォンで検索してもらうと、チャンとありました。あぁ、よかった(^-^)
それにしても、教科書や参考書から便利な「フレミングの右手の法則」が消え去ったのは、どうしてなのでしょうね?