しっかりとした答案を書く練習を!

国公立大学受験生のみなさんは、この時期、センター試験対策が大きな割合を占めていることでしょう。数学に関してもいかにして速くマークを塗っていくかに関心が向いていて、2次試験のことまで気が回らないかもしれません。

しかし、毎年キノシタがこの時期申しているように、しっかりとした答案を書く練習を怠ってはいけませんよ。

以前、神戸大学の数学入試担当者が高校の数学科教員に向けて「高校数学教育についての意見・要望」として、以下のように述べていました。

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入試の解答を見ていると、ただ数式を並べるだけでその式の意味するものやその式を変形することで何を目指しているのか、不明な答案を数多く見ます。

数式もひとつの文章であり、意味のあるものであるという意識がないように見受けます。

また一つの数式、あるいは数学的事実には多様な見方があるという理解も乏しくパターン化された道筋を少しでもはずれると思考が進まなくなるようです。

これは高校の数学教育だけの問題ではなくそれ以前からの問題を引きずっているようにも思えますが、普段の授業の中で少しでも生徒の数学への理解が進むように御指導いただけたらと思います。
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計算用紙のような答案がきっと多いのでしょう。論理展開が明快であるような記述が求められているのです。答の数値が合っているから○としないで、下級生が読んでも「分かるなぁ」と思えるような答案が書けるように心がけましょう。