数学に限らず勉強は基礎が大切。高校数学の成績を上げるには、教科書をていねいに読む。例題も問も練習も章末問題もすべてきちんと解く(←授業で全問解答してもらえない場合は、教科書ガイドが必要ですね、高いけど^^;) 図もグラフも自分の手で書いてみる。
これだけのことをすれば(時間はかかりますが……) おおよそのことは頭に残ります。
でも、これだけでは入試数学に不十分なことも事実です。限られた時間内で、合格点をとるためには、スピードも求められますから。
よく出てくる式変形や利用頻度の高い基本事項などは「頭を使わなくても処理できるようになっておく」(同書「はじめに」)必要があります。
「今日の晩ご飯、なにかなぁ?」と頭の中で考えていても、定型的な処理は、勝手に手が動いて片づけてしまえるまでに慣れておかねばなりません。
この本は、定理や公式を理解する段階を終え、それらをサクサク使いこなす技能を身につけるレベルまで引き上げるのによくまとまっている参考書だと思います。
- 作者: 鉄緑会大阪校数学科
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2015/11/28
- メディア: 単行本
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(なお「§10.2次関数の接線」で「差グラフ」を用いての解法が書かれています。マスターすれば便利ですが、教科書やチャート式などには述べられていません。分かりにくければ、従来の方法で解いてもいいでしょう。)