昨年暮れ、拙ブログ(12月13日付)で探偵ナイトスクープ「偶数の方が得!?」の話題から、丁半ばくちの必勝法?のことを書きました。
その必勝法とは
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2つのサイコロの出目の合計のパターンを見てみると、偶数は「2、4、6、8、10、12」の6通りに対して、奇数は「3、5、7、9、11」の5通りだけである。だとすると、丁半でかけるサイコロ賭博で丁にかけ続けていれば必ず勝てるのでは?というもの。
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これは、あやまりです!
ところが、惜しくもお亡くなりになった中村勘九郎さんの「勘九郎ひとり語り」(集英社文庫)を読んでいたら、次のような文章に出会いました(^^;)
- 作者: 中村勘九郎
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帰ったら『刺青奇偶』。半太郎っていう博打うちの役だ。さあ、勉強しましょう。いままで勝ってた分をいっぺんに賭けろ」
って。
なるほどって思ったもの。だって、チョウかハンか、賽子勝負の博徒でしょ。全
財産を賭ける気分を味わういいチャンスじゃないかってわけだ。
九ハン十二チョウって知ってる?
賽子二つ転がして、その足した目が奇数だったらハン、偶数だったらチョウ。そのチョウ・ハンを当てる博打でしょ。よくやるでしょ。「チョウかハンか、さあ張った張った」って。
どっちが多いかっていうと、これが同じじゃないんだな。ハンの方が三つ少ない。
計算してごらん。だから、チョウの方が出る確率は高わけだ。
だけど、この半太郎っていうヤツは、最後の大勝負で「ハン!」っていう。
ここにこいつのすべてが出ているような気がするね。僕はわかるよ、その気持ち。
長谷川伸先生の作品だけど、僕はこの主人公の半太郎になりきれる。生きてらっしゃっ たら、ほめてくださるかもしれない。
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勘九郎さん!「チョウの方が出る確率は高わけだ、」って、まちがえてますよ〜!