生徒の実感に合わせる

「なんとなくしっくりこないです」 模範解答を読んで、生徒がこんな感想を漏らすときがあります。そんなときは、できるだけ生徒の実感に合うような別解も提示するようにしています。

先日、「駿台センター実戦問題集数IIB」第6回目の空間ベクトルの問題で、最後のxとyの値を求める空欄のみを間違えたM君、書かれている解答の方法がしっくりこないとぼやきます。

こんな問題です↓。


駿台の解答です

解答が点Nを始点とするベクトルで式を作っているのが、感覚的に合わないというのです。

彼は、点Aを始点とするベクトルで考えたい! とのこと(^_^;)
しかし、実際にそのようにして考えて出した答が間違いだったので、点Aを始点とするベクトルでは解けないのか、と悩んでいました。(彼の式をよく見ると 点PがAJ上にあるではなく、DG上にあることを意味する式を立てていました。)

そこで、彼の点Aを始点とするベクトルで考えて私が解いたのが、下の別解です。

これならM君、よ〜く納得できたそうです(^^)/

でも、センター試験的なこの問題の場合は、駿台の解答の方が流れに乗っていて若干はやく解けそうですね。