エルモア・レナード。僕の好きな作家の一人です。
人気作家の黒川博行さんも「エルモア・レナードをよく読みました」と講演会で話していました。このお二人、ちょっとだけ味わいが似てますね。
雑誌「MONKEY」(Switch Publishing)の第7号(2015年秋冬号)で、村上春樹さんが柴田元幸さんとの対談で、こんなことを語っています。

- 作者: 柴田元幸
- 出版社/メーカー: スイッチパブリッシング
- 発売日: 2015/10/15
- メディア: 雑誌
- この商品を含むブログ (9件) を見る
<…… でもなんでこの人が売れないだろうって人いますよね。たとえば、同じミステリも、ロバート・B・パーカーはよく読まれるんだけども、エルモア・レナードは駄目なんです。どの出版社に訊いても「レナードは売れません」って言う。だからすぐ絶版になっちゃうんです。『ラブラバ』も面白いし、『ミスター・マジェスティック』なんてほんと面白いんだけど、あまり読む人もいない。チャールズ・ブロンソンが主演して映画にもなったのに、それでも売れない。僕も知り合いに勧めるんだけど、もうひとつ反応は良くないです。>
で、村上春樹さん、とうとう自分でエルモア・レナードを訳してしまいました(^^)/
あまり大きく取り上げられていないですが「オンブレ」(新潮文庫)です。

【店内全品5倍】オンブレ/エルモア・レナード/村上春樹【3000円以上送料無料】
- ジャンル: 本・雑誌・コミック > 文庫・新書 > 文庫 > その他
- ショップ: bookfan 1号店 楽天市場店
- 価格: 594円
エルモア・レナードの初期作品に西部劇小説があるのは知っていましたが、日本では未翻訳です。先日、梅田の丸善&ジュンク堂の洋書売り場に行ったら、彼の作品は2冊のみ。(持っていなかった「GET SHORTY」を購入) 以前はもっとあったのに(>_<)

- 作者: Elmore Leonard
- 出版社/メーカー: William Morrow Paperbacks
- 発売日: 2011/11/29
- メディア: ペーパーバック
- この商品を含むブログを見る
それだけに、エルモア・レナードの初期作品を読める、しかも日本語で、しかも村上春樹訳で。うれしいなぁ!こんなこと日が来ようとは。
そういえば、「ラブラバ」(ハヤカワミステリ文庫 鷲村達也訳)も、ハヤカワのポケミスとして田口俊樹さんの新訳で、最近出版されました。

- 作者: エルモアレナード,Elmore Leonard,田口俊樹
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2017/12/06
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (1件) を見る
これを契機に、エルモア・レナードのブームに火が付いて、どんどん復刊や新訳が出ないかなぁ