伊藤洋志「ナリワイをつくる」(ちくま文庫)

先日の大阪北部の地震で小学校のブロック塀が倒壊、通学中の女子小学生が圧死する痛ましい事故が起こりました。危険性が指摘されていたのに、見過ごされたのですから、人災でしょう。

ブロック塀、見た目も悪いし危険。こんなブロック塀をぶっ潰す愉快なグループの話をなにかで読んだなぁ、と探してみると見つかりました。伊藤洋志さんの「ナリワイをつくる」でした。サブタイトルは「人生を盗まれない働き方」。

帯には、鷲田清一さんの<”人生も社会も、おかねがすべてではない”という言葉が、「建前」でなく、「当たり前」になる本。>の言葉が書かれています。


著者が実際に手がけている「複業」の1番目に紹介されているのが、「全国ブロック塀ハンマー解体協会」。ブロック塀の後ろをシートで覆った上で、鉄のハンマーで思いっきり叩いてぶっこわすことを請け負うセミプロ集団です。

どこまで真面目なんだか? でも、年に1回全国大会も行うとのこと。

........................... 引用(p17) ...........................

古くなったブロック塀は地震の際に崩れ、道をふさいで危険であることからも、当会の意義は大きいでしょう。
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道をふさぐどころか、幼い命を奪ってしまいました。


「全国ブロック塀ハンマー解体協会」の意義は大きいですね。一層の活躍を期待します。