蓮香楼(香港)食べ納めの旅(最終日)

とうとう最後の[蓮香楼]となりました。(写真は夜明け前の[蓮香楼]です。)

そのことを知っているからか、給仕の白服さんも日本語を話すおじさんも、これも撮れあれも撮れといろいろと点心を見せてくれます。





ここよりもおいしい点心、もっと斬新な点心を供すお店は香港にたくさんあります。でも、常連さんたちが醸し出すこんな温かい雰囲気のお店はないように思います。

入居しているビルの建て替えで、このお店がなくなってしまうのは惜しいです。(https://hongkong.keizai.biz/headline/912/) 

阿倍野の名居酒屋「明治屋」が再開発で移転を余儀なくされたものの、新しいビルに以前と寸分違わぬ店を作ったように、どこかで再開してほしいなぁと願います。(無理なら姉妹店の[蓮香居]に行くとしましょう)

お勘定場で最後の支払いと、ここの茶器セットを記念に購入してお店に別れを告げました。
(写真は、別れを惜しむキノシタ)

ホテルに戻って帰りの荷造り。[Venchi]でジェラートを食べてから、


チェックアウトです。歩いて15分ほどで、エアポートエキスプレスの「香港」駅のキャセイパシフィック航空のカウンターで荷物を預けます。「インタウンチェックイン」という方式で、梅田で荷物を預ければ関空で自動的に積み込まれるような便利な仕組みです。

手ぶらになったので、今回まだ食べていない魚の清蒸を求めて[福臨門]湾仔店へ。前回は尖沙咀店でしたが、同じように落ち着いた雰囲気。ランチタイムに清蒸を食べるお客は少ないのでしょう。今日の魚はこの値段になりますと紙に値段を書いたものを見せてくれます。たしかにお昼にしては値が張りますが、食べずに日本に帰れません(^^;)


最後のデザートまで上品。とくにエッグタルトは今までのものと違った食感のおいしさ!香港最後を締めくくるのにふさわしいお昼になりました。


お店を出て近くの「天地図書」(www.cosmosbooks.com.hk)へ。店内をぶらぶらしていると、書棚の高い場所にスポットライトが当てられている本が目に入りました。中国の書家の本のようです。表紙には「褚遂良」とあります。きりりと引き締まっていてなおかつリズムもある書体で、大好きな書家です。

背伸びをして手にとり、値段を見ると4500香港ドル。約6万円、さすがに買えません。残念だなぁと未練たらしく値札を見ると45.00と書いてあります。2桁違ってました。この本が、わずか600円。

小躍りするような気分でレジに向かいました。これだから、本屋巡りはやめられません!

満ち足りた気分でエアポートエキスプレスに乗り込み香港空港へ。こうして、[蓮香楼]食べ納めの旅は、無事終了しました。