高校3年生のN君、高校3年間分の数学は学び終え、学校の授業は大学入試に備えた内容となりました。数学IIIの授業は、数研出版の「クリアー数学演習III」(受験編)を用いての演習です。
ここ数年浪人生の指導が多く、予備校のテキストの解答・解説がメインでした。この問題集を扱うのは久しぶり。掲載されている問題もずいぶん入れ替わっています。
家庭教師に行く前には、僕は全問必ず自分で解いています。その理由は、生徒さんがつまずきそうな個所を予め予想したり、解法を思いつかないときどのようなヒントを提示するか、さらにより分かりやすい別解はないか、などいろいろシミュレーションするためです。
この問題集のPractice12は、2013年神戸大学の問題です。
漸化式を利用する確率の問題です。これを解きながら、「はて、どっかでやったなぁ~?」と、既視感が……。
気になって、あっちこっちの入試問題集をめくってみると、ありました! 1998年の名古屋大学でした。20年以上前ですね。
そういえば、拙ブログの『2015-05-17 早稲田と東北大、入試問題ほとんど同じ?』(https://eisuukinoshita.hatenablog.com/entry/20150517/1433662116)でも、同じようなことを書いてます。
入試で出されやすい問題(←受験生の真の学力を測れる問題)をどれだけ選択して扱っているか、が良い受験用問題集か否かの判断基準の1つでしょうね。