数ヶ月ぶりに夜の時間が空いたので、ご無沙汰している西宮北口の「NPO法人 阪神つばめ学習会」へ行くことが出来ました。
(「阪神つばめ学習会」は、経済的に厳しい家庭の子どもへの学習支援を無料で行っている学習会です。(https://profile.ameba.jp/ameba/hanshin-tsubame)
講師はボランティアで参加、学生さんや社会人です。須磨学園高校で同じ数学を教えていた予備校講師のM先生のようにプロのような方もおられます。)
久しぶりの教室には、懐かしい顔がちらほら。中学生だった子が高校生になっても通い続けていてくれて、この無料塾の存在意義が分かります。
高校1年のN君は、夏休みのプリントが8割完成。2次関数のグラフもちゃんと書けて、横からヒントを言う必要もないくらいです。どんどんプリントを進めて、最後の残ったのが次の問題でした。
【問】次の式を展開しなさい。
N君 の部分をいろいろ変形したり工夫をして、できるだけ機械的な展開をしないで済ませようと努力しています。なにかうまい方法があるのでは……と思いを巡らすのが良いですね。
どうするのだろうとしばらく様子を見ていましたが、うまくいかないようでした。「工夫して展開できるのならベターだが、ダメなら機械的に展開したら答えは出るから」と、がんばらせました。
その後で、
「 ……3乗三つの公式(byチャート)って学校で習ったかな?」と聞いてみました。(高校によっては、公式として扱っていないこともあるからです。)
彼は習ったことがあると思い出せて、このヒントで一気に正解 を求めることが出来ました。
馴染みのない生徒の学力や理解力を素早く把握して適切な学習指導を行うことは、教師にとってずいぶん良い勉強になります。いわば武者修行ですね。
夏休み中に、もう一度訪れたいです。