「大糸線」見納めか?の旅へ

松本と糸魚川を結ぶJR大糸線廃線予定の上位です。
かれこれ50年ほど前、夏になると大阪駅を夜10時ごろ出る深夜急行<くろよん>に乗って、信濃森上まで出かけてました。固い4人用ボックス席、通路にも人が座っている人気列車です。

松本を過ぎたくらいから夜が明けて、窓から遠くの北アルプスが見えます。


信濃森上駅で降りて、国道沿いに10分歩いて塩島さんの家に到着。冬はスキー客の民宿、夏は我々学生が都会の暑さを逃れて勉強するための学生村(←死語)です。50年前、われわれ庶民の家にはエアコンがなかったのです。

写真は勉強風景(左が小生で、右は現在大学教授)


家庭教師の生徒からも「いっしょに行きたい!」と言われて、大人数になったこともありました。

民宿のお母さん(写真↑中央)は、若者にとても優しく親切にしてくださって、食事も毎回充実してました。お風呂も広くて快適です。裏の畑でとれたトマト・トウモロコシ・スイカがおやつ。どれもみずみずしい。

今回の旅行は、当時のお礼も言えたらいいな、と。

50年ぶりの駅で降りたものの、住所も分からず、昔の記憶もあいまい。駅から目と鼻の先にある美容院「みねむら」で尋ねたら「塩島さんの家は建て替えられたから、行ってもわからんかも。案内しましょう」と、車で送っていただけました。ありがとうございます!
たしかに、学生村だった昔の面影はまったくありません。モダンなお家です。

運良く、娘さんが在宅でいろいろお話しができました。お母さんは老衰でお亡くなりになっていました。昨年のことです。遺影に手を合わせ、昔お世話なったお礼をお伝えしました。もうちょっと早く来ていたら、と後悔です。

駅に戻って、次は糸魚川経由で「長岡」駅を目指します。