塾えらびのよくある間違い

私に数学を習いに来る生徒さんは、数学が苦手です。定期考査でも平均点に届かないことが多いです。

私の所に来るまでに、ほかの塾や予備校に通っていた生徒さんもずいぶんいらっしゃいます。

たいていの保護者は「成績が上がる塾=評判の良い塾=進学実績がいい塾」とお考えです。

東大○○名・京大○○名・国公立医学部○○名の合格実績を謳っているところは、よそでは教えていないようなすばらしい数学解法や受験技術を伝授しているはず。うちの子もそこで習えば、苦手な数学もきっと成績が上がるに違いない、と思われるのもムリはありませんね。

子どもは親の言われるがままに、そこに通います。

でも、それら有名な塾・予備校は学校よりもドンドン先取り学習をしていて、高校1年生で高3の数Ⅲを教えていたりします。受講生は灘高生などもともとそのスピードについて行ける優秀な生徒さんが多いのです。

多くの中高一貫校では、高1で高2の数学を授業で習います。速い授業展開です。分からなくなるのも不思議ではありません。

その学校の授業について行けない子に、それよりもまだ速い前倒し授業する有名塾を受講させても理解できるでしょうか?

有名大学進学実績がすばらしい塾が、自分の子に最適な塾なのかどうか、よく考えてみていただきたいです。