精道中学「学び家」で1次関数のグラフをお手伝い

我が母校、芦屋市立精道中学校のテスト前勉強会「学び家」の学習ボランティアに行ってきました。

中間考査、目の前なのに、テスト範囲がよく分かっていない生徒、テストの時間割を知らない生徒。われわれの頃とちっとも変わっていませんね。

2年生の数学は、1次関数が範囲。グラフを書くのに、もたつく後輩が目につきます。

x+2y=6 のグラフがすんなり書けません。
この式を変形して
2y=-x+6
そして
y=-\frac{1}{2}x+3
のかたちにして
 y 切片の (0 , 3) に点を書いて、つぎに傾き -\frac{1}{2} になるように、右に2進んで下に1下がる点を順番に印を付けています。

頭の中に1次関数 y=ax+b がたたき込まれていて、形式的・機械的にグラフを書いているのでは、と疑念が湧いてきます。

「どうして、このグラフは y 軸との交点が 3 になるのかな?」と質問すると、
「それは、y=ax+b という式の b のところが 3 になっているからです」
「なるほど。じゃあなんで、 y 軸との交点は b になるんでしょうね?」と、さらに問うと
「う~ん?それは知らないです」

ありゃ、疑念的中!

「1次関数 x+2y=6x=0 のとき y は、いくらになるでしょう?」
「3になります」
「ということは  x=0y=3 になるのですから、点(0,3)を通ることが分かりますね。点(0,3)に印をつけましょう」

「なんだ、そういうことか!」

「では、こんどは x+2y=6y=0 のとき x は、いくらになるでしょう?」
「それは簡単です。x=6 になります」
「ということは、点(6,0)を通りますね。点(6,0)にも印を付けておきましょう」

「はい!」

「1次関数のグラフは直線ですから、この2点を通る直線を定規で引けばいいだけなんですよ」

「あっ!さっき書いたのとおんなじだ。いちいちy=ax+bに変形しなくても、グラフって書けるんですね。この方法が簡単です!」

 

後輩のお役に立てて、うれしいひとときを過ごせました。