このブログを読んでくださっているみなさまへ
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娘のチエです。
かねてより療養中でした父ですが、先日家族に見守られて亡くなりました事をご報告させいただきます。
葬儀は、近親者のみの家族葬で執り行いました。勝手ではありますが御香典などのご厚志につきましても、大変失礼ながら辞退させていただきます。
また、このブログに多くのコメントをいただき、本当にありがとうございました。
父が余命1ヶ月とわかってから、父の病院に面会に行くたび、ビデオ通話で話すたびにたくさんの話をしました。これまではあまり話さなかったようなことも話し、教師という仕事をしてきたことについても話していましたので、ここでみなさまにも少しお伝えします。
「教師という仕事は天職だったと思う。若い人たちと接する仕事が本当に好きだった。勉強を教えているだけでなく、色んなことを話したり伝えられたりできる仕事だった。 自分は死んでいなくなっても、これまでにたくさん若い人たちに自分が伝えたことが残っていくから穏やかな気持ちでいられる。」
そんな風に話していました。
また、父が元気な時は、よく自室の机に向かって授業の準備や自分の英語の勉強などをしている姿を見ていたのですが、父は入院して自分の余命が分かってからもipadのアプリで英語の勉強を続けていました。
覚えた英単語があと少しで1万3千語になるからそこまでがんばりたいと、入院中のベッドの上で英語の勉強をしていて看護師さんにびっくりされたそう。
勉強を教えることも自分が勉強することも本当に好きだったんだなと感じさせられました。
生前、父と関わってくださったみなさまのおかげで、父の人生が最後まで豊かで幸せであったことに感謝します。本当にありがとうございました。
みなさまのこれからの日々も豊かで幸せでありますよう、父が願っておりますことをお伝えさせていただきます。
絶景の病院へ転院
娘のチエです。前回の「体に異変が…」の記事にたくさんのコメントをお寄せいただき本当にありがとうございます。
いただいたコメントは全て父に伝えました。父は嬉しそうに頷いたり、涙ぐんだり、笑ったりしながら聞いています。父からお礼の気持ちを伝えてほしいとのことでした。また、私自身も、父のことをこんな風に思ってくださる方たちがいるんだと嬉しい気持ち、感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございます。
さて、ここからは父が転院した記事を書きます。父から概要を聞いての代理筆記となります。
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神戸の中央市民病院に入院し胃がんで余命1ヶ月とわかってから、緩和ケア専門の病棟がある病院へ転院を考え、色々と探しはじめました。
家から近いところで探していたのですが、その中で第一候補になったのが芦屋の病院です。
パンフレットを見ると、とても良さそう!特に芦屋の景色が一望できる病室が素晴らしいです。
後日、妻と娘が病院の面談に行ってくれました。
緩和ケア病棟の先生と看護師さんはあたたかく話を聞いてくださり、設備も雰囲気もとても素敵な病院で、2人とも「ここに転院させたい!」とすぐに思ったそうです。私も後から話を聞いて、「もうぜひその病院へ!」と強く希望しました。
ありがたいことに病院からも転院受け入れの許可がおり、数日後に転院することが決まりました。
転院の日は妻と息子が来てくれて、介護タクシーでお世話になった神戸中央市民病院を出発。
神戸から病院に向かう道中、大好きな芦屋のケヤキ並木の美しかったこと!
私は昔から5月の新緑の時期が大好きです。こうして思い出のたくさん詰まった神戸や芦屋の新緑の風景を見られて最高でした。
そして、病院に到着。
お部屋に入ると、お部屋の窓からは芦屋はもちろん、大阪や神戸まで見渡せて素晴らしい景色!無事に転院できたことにホッとしました。
緩和ケア病棟に来てしばらく経ちましたが、先生も看護師さんも、みなさん本当にいつもあたたかく、明るく、やさしく、そしてプロのお仕事ぶりに、毎日ありがたい気持ちでいっぱいです。
自宅から近くなったため、毎日面会に来てくれる妻や仕事が休みの日に来てくれる息子も来やすくなりました。
GWには娘の夫と孫も来てくれて、病院の屋上でみんなで記念撮影することもできました。
こんな良い環境の病院に転院できて、転院に尽力してくださった方々に感謝してもしきれません。本当にありがとうございます。
さて体調ですが、もう1ヶ月何も食べておらず、水分のみとっている状態です。もちろんどんどん痩せてきてはおりますが、お薬のおかげで痛みや吐き気はなく過ごせています。
今の自分ができる楽しみを見つけて毎日穏やかに幸せに過ごしていますので、みなさまもどうかご心配なさらず、どうかこの新緑の素晴らしい季節を楽しんで毎日を過ごしてくださいね。
体に異変が…(追記あり)
4月中旬ごろ、食欲がやや減退、それなのになんだかお腹が出てきたように思います。
4月15日、なかなか食欲が戻らないため、昨年、大腸検査をした”いいだ内科”を受診。精密な検査が必要なようで芦屋の”セントマリア病院”でCTを受けました。
セントマリア病院から帰宅後、いいだ内科から電話があり、すぐに来るように言われ、行ってみると大きな病院にすぐ行くようにと紹介状を渡されました。腹水が溜まっている状態であり、どうやら癌の可能性が高そう・・・
16日神戸の中央市民病院へ。造影剤、X線撮影などを行う。
18日も神戸の中央市民病院で胃内視鏡検査。足に痛みがあったので足のレントゲンを撮りました。
足の骨に癌が転移しているのならやっかいだなと心配に。
足の結果はすぐ出て、足は異常なしで、単なる筋肉痛だったようです・・・!
このころから、固形物がのどを通らなくなり、水分もなかなか取れなくなってきてしまいました。
21日、飲食ができず、どんどん悪化する体調にもうこれは癌で間違いないと思ったので、今年マンションの理事長になる予定だったのですが、理事会に出席しお断りさせてもらいました。ちょっと肩の荷が降りました。
次回の市民病院の予約が30日の予定で、その時に正式な診断名を聞き今後の治療方針を決める予定だったのですが、水分が取れておらず、それまで持ちそうになかったので、21日正午に救急車で中央市民病院に搬送してもらい入院することになりました。
23日、もともと30日に予定していた正式な診断を、妻と浦和から駆けつけてくれた娘と一緒に主治医から聞きました。
病名は胃がんのステージ4。腹膜まで転移し、腹水もかなり溜まっているとのこと。
16日の検査の時から比べると、かなりの速度で癌が進んでいるようです。
私は以前からそのような場合、積極治療は行わず緩和ケアを受けたいと思っていました。
もし延命治療をせず、緩和ケアで栄養の注入などは行わずに水分の点滴のみだと余命は1ヶ月ほどとのこと。
迷わず緩和ケアを望んでいることを主治医に伝えました。
それからは、緩和ケアがはじまり、腹水を抜いたり、苦痛を減らす薬で苦痛を感じず小康状態を保っています。
今後は緩和ケア専門の病院に転院できればと思っています。
自分が、これはかなりよくない状態だと覚悟が決まったのが4月15日。
そこから遺言書の作成、「70歳をすぎた親が元気な内に読んでおく本」に対する答え、事前指示書を大慌てで作りました。
なんとか体力のもつ内に残された家族が困らないように準備することができたので、とても安心しました。
家庭教師をさせていただいているご家庭にも連絡をし、事情を説明いたしました。
お引き受けした家庭教師を最後まで続けることができず申し訳なく、とても心残りです。
このような状況ですが、キノシタはとても穏やかで心安らかな気持ちでいますので、どうかご心配なさらないでくださいね。
(この記事は入院中に娘チエに口述筆記してもらいました。大作家みたいでしょ…!)
【追記 2024/5/1 】
娘のチエです。父より連絡があり、追記を書いています。
この記事を読んで、父のLINEなどへメッセージを送ってくださったお知り合いや元教え子の方々がいらっしゃるようです。本当にありがとうございます。
ただ、父は現在メッセージは読めても返信するのは難しい状況にあります。せっかくメッセージをいただいたのに返信をせず、大変申し訳ありません。いただいたメッセージを大切に読ませていただいて、父もとても喜んで感謝しております。
もし、父へのメッセージなどあればこちらのコメント欄にいただきますと、父に全て伝えます。コメントの公開をご希望されない場合はコメントにそのようにご記入くださいますと公開せずに父にのみ伝えます。また、公開させていただいて大丈夫な場合で、お名前を載せたくない場合はイニシャルなどでご記入いただけますようお願いいたします。
また、面会やお見舞いは全てお断りしておりますので、ご理解いただけますと幸いです。
父は周りが驚くほど幸せそうにニコニコと入院生活を送っております。飲み物が飲めるようになってコーヒー牛乳やカルピスを「うまい〜!うまい〜!」と飲んだり、しょうもない冗談を言って看護師さんを笑わせたり。このような状況でもいつもの父らしく日々を楽しんで過ごしていますので、この記事を読んでくださった方もどうか心配しすぎず、いつもの日常を楽しんで過ごしていただくことを父も願っています。
また、病状等こちらのブログでご報告いたします。
春休みは、お祝いシーズン
春休みは進級進学就職などのお祝いごとの多い季節です。
春休みに娘が孫と帰ってきて、3月29日は我がキノシタ家も長男の再就職&我が夫婦の金婚式(結婚記念日は5月26日)&孫の桐朋中学入学、のトリプルお祝いをいつもの中華料理「悠悠」(阪急岡本)で行いました。
メニューにはない大好きな「白身魚の清蒸」のリクエストにも応じてもらいました。おいしくて顔がニヤけます!
他にもアレコレたくさん注文してお腹いっぱいいただきました。
デザートは胡麻団子。
そして、お祝い事だと気付いてくださったお店からは、中国でお祝い事のときに食べられる「桃の饅頭」のサービスをしていただきました!皮も餡も上質なおいしさ。
レストランの帰り際、清楚な若い女性に声をかけられ驚いたのですが、甲南女子高校で教えていたときの生徒さんでした。
少しお話すると、私が授業でお気に入りの洋食屋さんの話をしていたことを覚えていてくれました。
どうやら私は授業で数学よりも美味しいものの話をしていたようです(^^;)
私のことを覚えていて声をかけてくれてキノシタはご満悦です!!
3月31日は親戚一同で久しぶりの食事会。小学生から70代まで3世代、20名近くが集まりました。コロナ禍もあり、実に6年ぶりにみんなが揃いワイワイと楽しい時間でした。
4月3日、娘と孫と3人で夙川のハットジュンベリーへ。
ここの美味しいランチを、私の食いしん坊のDNAを脈々と受け継ぐ娘と孫に食べさせたかったのです。
2人とも美味しそうにペロリ!私もハンバーグとチキン南蛮のセットを美味しくいただきました。
4月11日に参加したのはコワクラのお花見ランチ会。
コワクラで一番食いしん坊のH本さんが主催してくれました。
わざわざ買い出しに行ってくれた彼女オススメのパン屋さんのローストビーフサンドがとってもおいしかったです!
ハイジさん(絵本&イラストレーター)の赤ちゃんが僕のひざに長く座ってくれてとっても幸せな時間を過ごせました。
桜の季節、たくさんの人に囲まれ美味しいものを食べて、キノシタはとっても幸せです!
(この記事はキノシタと娘チエで口述筆記を行い書いたものです)
1の3乗根ω(オメガ)の利用はどうでしょう
来春の大学受験を控えてIM君、数学の足腰を鍛えるため杉山義明「入試数学実力強化問題集」(駿台文庫)に着手。
この本の巻頭言で<本書は「暗記する」ための問題集です>と著者は言い切っています。公式・定義・定型的な技法(定石)を定着させる問題集ですね。
しかし、教科書の傍用問題集(4STEPやサクシードなど)とは趣が異なり、より入試問題を意識した構成になっています。
1-17はこんな問題です。
を
で割ったときの余りを求めよ。
※ 式中 は、
の15乗です。tex でうまく書けませんでした(>_<)
別冊の解答は次のようです。
IM君「この変形は思いつきませんよ!!」
そこでキノシタ、こんな別解を提示しました。 の解は、
の複素数解 ωであることを利用した解答です。
................ 別解 ......................
余りは1次式以下なので (
) と表せる。
=
・・・①
ここで となる
の値を ω とすると、
①に を代入して
=
=
(∵ωは1の三乗根ゆえ )
∴ =
は実数なので、
ゆえに余りは、
...........................................
IM君「この変形なら思いつきそうです!!」
コワクラの「夙川の桜を守るバザー」に協力
わたしがよく利用している「コワクラ」(阪急夙川グリーンタウン3F)。
このコワクラさんは、「夙川の桜を守るバザー」を運営し、その収益から運営費を差し引いた分を西宮市緑化基金へ寄付しています。( 西宮市緑化基金とは、善意の寄付金を積み立て、市内の桜やみどりを守る活動に充てる基金です)
(詳しくは https://nishinomiya-style.jp/blog/2024/03/30/56035)
「夙川の桜を守るバザー」は、コワクラの常設バザーで、食器や服、日用品・家電などいろんなものが売られています。ときどき高価な品物もさりげなく並んでいるので目が離せません。
小生も協力したいのですが、家にあるのはガラクタばかりでかえって迷惑。
それなら、数学を教えて、そのいただいたお金を寄付すればいいことに気がついて、コワクラの上原社長に相談したら、快諾をいただきました。
そのうえ、こんな素敵なポスターまで作っていただけました。
当初は、数人お申し込みがあれば上出来と見込んでいたのですが、希望者がどんどん増えて10名をおおきく超えました。
微力ながら協力できそうで、喜んでいます。
2023年度合格校まとめ
きょうで2023年度はおしまい。
珍しく、多くの受験生が重なった年度でした。
順不同で、合格校を列記してみます。
杏林大学(救命救急学科)*
同志社大学(商学部)*
関西学院高等部*
甲南女子大学(理学療法学科)
Simon Fraser Univ.*
桐朋中学*
近畿大学(農学部)*
同志社大学(文学部)
関西学院大学(工学部)
神戸大学(経営学部)*
近畿大学(情報学部)
防衛大学校(理系)
立命館大学(情報理工学部)*
滋賀大学(経済学部)
なお、*印は生徒が4月に入学する学校です。
カナダの大学1校に絞って受験した生徒がいるいっぽう、国立大の滋賀大・有名私学の同志社や関学を合格しても蹴ってしまう生徒たちがいて、進路選択の多様性を感じます。