ホンのさわり

幸せのオーラを放っている穏やかな人

「The Self-Driven Child」は、保護者に読んでいただきたい一冊です。 セルフドリブン・チャイルド 脳科学が教える「子どもにまかせる」育て方 作者:ウィリアム・スティクスラッド,ネッド・ジョンソン NTT出版 Amazon そのなかから、、、、、 ............引…

雑誌「あまから手帖」が快調だ!

「あまから手帖」の2023年1月号、表紙のレイアウトが様変わり。それ以上に、中身が変化。充実しています。 あまから手帖2023年1月号「大阪案内。」 作者:あまから手帖編集部 クリエテ関西 Amazon おなじジャンルの後発雑誌「dancyu」に差をつけられていたよ…

川上正光は元祖二刀流?

少くして学べば、則ち壮にして為すことあり壮にして学べば、則ち老いて衰えず老いて学べば、則ち死して朽ちず これは、『言志晩録』第60条の有名な「三学戒」だそうです。私は知りませんでしたが、確かに一理あります。 『言志晩録』を書いたのは、佐藤一斎…

「立花隆の最終講義」(文春新書)

≪手抜きの目次録≫シリーズ、今回は、「立花隆の最終講義」(文春新書)。著者はもちろん立花隆。 東大生と語り尽くした6時間 立花隆の最終講義 (文春新書 1335) 作者:立花 隆 文藝春秋 Amazon 立花隆は、この本の中で、 ...................................…

汐見稔幸「教えから学びへ」(河出新書)

≪手抜きの目次録≫シリーズ、今回は、汐見稔幸「教えから学びへ」(河出新書)です。 教えから学びへ 教育にとって一番大切なこと (河出新書) 作者:汐見稔幸 河出書房新社 Amazon .............. 引用 .................. 人間の促成栽培はできません。人間と…

おおたとしまさ「不登校でも学べる」(集英社新書)

手抜きの目次録シリーズ、今回は、おおたとしまさ「不登校でも学べる」(集英社新書)です。 著者のおおたとしまさ氏は、教育ジャーナリスト。中学受験に熱心なご家庭向けの本を多く書かれている印象をもっていただけに、不登校に関するこの本は、ちょっと意…

石浦章一「理数探究の考え方」(ちくま新書)

≪手抜きの目次録≫シリーズ。 今回は、石浦章一「理数探究の考え方」(ちくま新書)です。 理数探究の考え方 (ちくま新書) 作者:石浦章一 筑摩書房 Amazon プロローグには、こんなことが書かれています。 ................引用.................... テレビ局…

小原雅博「コロナの衝撃」(ディスカヴァー携書)

私たちの暮らしに大きな影響を与えている新型コロナ。これに関する出版物が数多く書店に並んでいます。 これらの本の著者の多くは、医療関係者や生物学者など各分野の専門家です。その主張はそれぞれ異なっていて、たとえばワクチンに関しても、「有効である…

新書・文庫は「本」でない?

井狩春男さんの「返品のない月曜日」(ちくま文庫)を東京堂書店で買って、今まで積ん読状態でした。 eisuukinoshita.hatenablog.com 井狩さんは、かつて取次の鈴木書店(いまはありません)で働いていて、手書きの情報紙「日刊まるすニュース」(ほんとに毎…

「本の雑誌」はやっぱり熱い!

「本の雑誌」に連載されていた坪内祐三さんがお亡くなりになったとき(2020年1月13日61歳、心不全)、2ヶ月後の「本の雑誌」2020年4月号は、坪内氏の追悼号でした。 本の雑誌442号2020年4月号 本の雑誌社 Amazon 同じく同誌に連載していた西村氏賢太氏、今年…

「テレ東のつくり方」

好きなテレビ番組はいろいろありますが、お気に入りの放送局は「テレビ東京」です。大手テレビ各局が、なんとなく横並びのような番組をしている中、テレ東は独自路線です。人も予算も弱小ながら知恵と工夫でおもしろい番組を編み出しています。それに、お気…

「いい学校の選び方」(中公新書)

少子化が進む中、私立学校はそれぞれの個性を打ち出し生徒の募集に腐心しています。さらに、公立学校でも学校選択制を導入して、学校活性化の起爆剤にしようとしています。学校を選ぶときに、どんな点に着目し何を基準に考えればよいのか。吉田新一郎「いい…

「教養」ってなに?

「校訓」や「教育目標」に良く掲げられている「教養」という言葉。 たとえば、「円満な人格と高い教養を身に付け」「幅広い教養を身につけた自立する市民の育成」「教養を高め豊かな人間性を培い」「知・徳・体の調和を重んじ、豊かな教養と正しい判断力を身…

関接って?

ちくま文庫の新刊『「世間」心得帖』を読んでます。 「世間」心得帖 (ちくま文庫) 作者:嵐山 光三郎 筑摩書房 Amazon 著者の嵐山光三郎さんは、もともと雑誌の編集長をしていたこともあって、顔が広い。この本にも、いろんな人にまつわることが書かれていま…

「座右の書」でビックリ

文芸評論家の池上冬樹氏が、朝日新聞の書評欄(10月2日)で、森村誠一「老いる意味」(中公新書ラクレ)をとりあげ、「このように至るところに新鮮な箴言があり、それがなんとも力強い。老いることの勇気を与えてくれる座右の書だろう」と、絶賛。 座右の書…

「文系?理系?」(ちくまプリマー新書)

多くの高校では、2年生ですでに文系コース・理系コースに分かれています。その選択は、高校1年生の冬にはしなくてはなりません。 ややもすると、数学が得意か苦手か、程度の安易なレベルで決めてしまいがちになります。長い人生、たかだか16歳で、自分の人生…

「いかに崩すか難関大学への数学」の序が熱く語る

3ヶ月ほど前に、東大に合格するには数学の問題を3000題くらい暗記したらいい、という塾のことを書きました。 eisuukinoshita.hatenablog.com 先日、『いかに崩すか難関大学への数学―理系版』(中村 英樹)を読んでいたら「序」にこんなことが書いてありまし…

学生課の金城さん

雑誌「popeye」(2018年3月号)の特集は、<二十歳のとき、何をしていたか?>。 さまざまな分野でいまでは有名になっている人たちが、どんな青春時代を過ごしていたのか、インタビューに答えています。 POPEYE(ポパイ) 2018年 3月号 [二十歳のとき、何をして…

コーリー・アルソフ「独学プログラマー」(監訳:清水川貴之 日経BP社)

コーリー・アルソフ「独学プログラマー」(監訳:清水川貴之 日経BP社)を読んでいたら、コラム欄にこんなことが書かれていました。 独学プログラマー Python言語の基本から仕事のやり方まで 作者:コーリー・アルソフ 発売日: 2018/03/20 メディア: Kindle版…

「ソ-シャル・ディスタンス」は、誤用?

月刊誌「本の雑誌」(本の雑誌社)7月号に、翻訳家の青山南さんがサイクリングで、娘さんとお孫さんとで、中野区立哲学堂公園に行ったときのことが書かれています。 本の雑誌445号2020年7月号 発売日: 2020/06/12 メディア: 単行本(ソフトカバー) この公園…

算数の家庭教師は

ときどき、算数の家庭教師をしてもらえませんか?という依頼をされることがあります。大学入試の難しい数学を教えられるんだから、小学校の算数くらい教えられないはずがない、と思っておられるのかもしれません。 しかし、10歳前後のお子さんの発達段階や…

平松洋子「すき焼きを浅草で」で、今野書店と再会

いまか今かと待っていた平松洋子さんの新刊「すき焼きを浅草で」(文春文庫)を、ようやく入手。 すき焼きを浅草で (文春文庫) 作者:洋子, 平松 発売日: 2020/05/08 メディア: 文庫 「マボロシのちゃんぽん」の項に、西荻窪の[今野書店]が登場。しかも、20…

「直感を裏切る数学」(ブルーバックス)で陽性率を考える

毎日まいにち、新型コロナの報道が延々と…… ハァ、気が滅入ります。 関連する数字もややこしいです。陽性率、感染率、実効再生産数に基本再生産数……。いろいろ言われてもね?? そういえば、神永正博「直感を裏切る数学」(ブルーバックス)に、陽性率に関連…

中野民夫「ワークショップ」(岩波新書)

一方的に話を聞く授業・講演・セミナーと違って、「ワークショップ」は参加者が主体的に課題発見や問題解決などに向けて討議したり共に作業します。今ではその有効性が広く知られるようになり、すっかり定着しています。 この本が発行されたのは、およそ20年…

中沢孝夫「転職のまえに」(ちくま新書)

学者さんの説く観念的なお話しではありません。一人の労働者として仕事をしてそれなりに評価されるとは、また評価されるようになるにはどうすればいいのか、ハウツーでもなくお説教でもなく、解説されてます。 転職のまえに (ちくま新書) 作者:孝夫, 中沢 筑…

「できるだけ塾に通わずに、受験に勝つ方法」(松永暢史)

≪手抜きの目次録≫シリーズ、今回は「できるだけ塾に通わず受験に勝つ方法」です。 いままで担当した生徒さんのなかで、私立中学に合格したものの入学後の成績が低迷しお困りになって……というケースがかなりあります。 私が住む阪神間では、中学受験が当たり…

尾木直樹「学力低下をどうみるか」(NHKブックス)

教育評論家尾木直樹さんが、「尾木ママ」と呼ばれる以前の著書です。今から、やく20年まえ。学力低下論争がありました。 この本は、尾木氏の学校五日制や総合学習、ゆとり教育などを擁護する立場の本です。(以下の引用部分は、はしがきからです) 「学力低…

橘木俊詔「アメリカ型不安社会でいいのか―格差・年金・失業・少子化問題への処方せん 」(朝日選書)

橘木俊詔さんは経済学者。その研究対象は幅広いく、格差の問題に関する著書も多いです。この本もそのうちの一つ。 アメリカ型不安社会でいいのか―格差・年金・失業・少子化問題への処方せん (朝日選書) 作者: 橘木俊詔 出版社/メーカー: 朝日新聞社 発売日: …

本明寛「なぜ電車の席は両端が人気なのか」(ふたばらいふ新書)

書名「なぜ電車の席は両端が人気なのか」は、単なる“つかみ”で、そのことについてだけを解説した本ではありません。ひとの振る舞いや行動パターンを通して、その人の心理的傾向を探っていく内容です。 今までは否定的に考えられていた心理的特性の人にも、肯…

『AI vs 教科書が読めない子どもたち』(東洋経済)

関西で言えば、関関同立に合格できる性能に成長した人工知能「東ロボ君」で有名な新井紀子さんが、衝撃的な本を出しました。『AI vs 教科書が読めない子どもたち』(東洋経済)です。 【2019年ビジネス書大賞 大賞】AI vs. 教科書が読めない子どもたち 作…