神戸大学経営学部に合格したKY君が、数学についての合格体験記を書いてくれました。
キノシタのことを褒めすぎじゃないのか、と思うくらい私にとってうれしい内容です。
難関大学現役合格の少しはお役に立てたようで、この仕事のやりがいや喜びをあらためて感じています。
先月、同志社大学に合格していたKN君。
彼の本命である神戸大学経営学部に見事合格しました。
(合格を知らせてくれたLINEの写真↓)
彼曰く「中学時代はほとんど勉強していなかった、高校になってからはまじめ勉強するようになった」とのこと。
たしかに、私が本年度担当している生徒さんの中でも、勉強時間は一二を争う長さで、とても熱心でした。
数学に関しては、私と勉強をはじめた頃は、完全な解法暗記タイプの生徒さんでした。
典型的な問題は解けますが、用語・定義、公式の導出、定理の本質などの最も基本的な部分にいろいろ穴がありました。
少しずつ数学学習を丸暗記タイプから理解重視の方向に切り替えていくとみるみる実力がついていき、定期考査で100点が取れたり、模試の成績も数学がほかの教科に比べて急上昇するようになりました。
(河合の模試結果↓)
文系の学部でも難関大の場合、合否を決めるのは数学の力ではないかと考えます。
難関を突破したKN君の日頃の努力に敬意を表します。合格おめでとう!
「阪神つばめ学習会」東灘教室は、毎週日曜日の午前中に東灘区文化センターで開かれている無料の学習支援活動です。(https://ameblo.jp/hanshin-tsubame/image-12842900715-15408478883.html)
以前は、ボランティア講師としてときどきお手伝いをしていました。
しかし今年度は高3生の受験指導で、日曜日の午前中が完全に塞がっておりましたので、まったくお手伝いできずでした。
ようやく、受験シーズンが終了したので、きょうは久しぶりです。
担当したのは、中1男子生徒。教科は国語! 教材は教科書傍用の問題集で内容は「坊ちゃん」と「百人一首」。
「坊ちゃん」はなんとか切り抜けられましたが、「百人一首」は、、、、、、、、。
久しぶりにヒヤヒヤした時間を過ごしました(^_^;)
安田亨チャンネル【ホクソム】で安田先生が
<【2024東大数学解答速報】理科総括~この問題は凄すぎる...~>
で、今年の東大理系の入試問題を解説しています。
https://www.youtube.com/watch?v=6d-AoA9yOO8
安田亨さんは、受験数学指導の大御所。(英語で言えば、竹岡広信さんか関正夫さんでしょうか)
その安田先生が、この動画で今年の東大数学は難しいと判定しています。
多くの予備校の解答速報や個人発信のSNSでは、「例年並み」、もしくは、「やや易化」の判定している中、安田先生は難化の判定。
とりわけ最後の6番に関しては「私は解けない」と断言。氏がそう公言することは珍しいです。
その6番は「整数」に関する問題でした。
「相撲をとっていて白鵬が終わったら、こんどはゴジラが出てきたみたいな感じでさ、、、」と、おもしろい喩えで難しさを表現。
キノシタも、仕事の合間に何日かかけて解いてみましたが、一気に制限時間内で解ききることはとうていムリだな、と思います。
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さて、ここからは、来年度入試に向けての話題となります。
この6番に関連して「ホクソム」スタッフの椎茸さんが動画の中で
「今年で整数が終わりだから」
「整数、今までありがとう~」
「不定方程式とかユークリッドの互除法とかは今年で最後、来年からはもうおおっぴらには出さない」
とおっしゃっています。
たしかに、旧課程にあった数学Aの「整数の性質」という単元は、新課程にはありません。
ところが数学Aの新単元「数学と人間の活動」(←なんのこっちゃ?)には不定方程式もユークリッドの互除法も記載されています。
東大の場合、数学Aは全範囲を含むので、旧来の「整数の性質」に該当するこの部分も当然出題対象となるのでは、と思います。
ただし、椎茸さんが「大阪(←おそらく阪大のこと)とかはもう出さないと言っている」というのは正しいです。
阪大は数学Aの「図形の性質」「場合の数と確率」だけが出題範囲で、「整数の性質」は含めない方針です。
ついでに言うと、数学Bの「統計的な推測」な関しては、東大は出題範囲に含めるようですが、それ以外の旧帝大は含めないようです。(あぁ、ややこしい!)
定期購読している「大学への数学」(東京出版)3月号を開けてビックリ!
なんと「統計的な推測の整理」と「確率分布と統計的な推測」が特集されてます。
長い歴史を誇るこの雑誌で、初めてのことでしょう。
これまで数学Bの添え物的であったこの単元、授業されずに終わってしまう高校も多かったのです。それが、いちやく表舞台に登場です。
そういえば、同社3月21日発行予定の「1対1対応の演習 数学B」の三訂版でも、数列とともに「統計的な推測」が章立てされています。
いままでは入学試験でほとんど出題されてこなかった「統計的な推測」。来春の新課程入試でどのように扱われるのか、いまからたのしみです。