絶景の病院へ転院

娘のチエです。前回の「体に異変が…」の記事にたくさんのコメントをお寄せいただき本当にありがとうございます。
いただいたコメントは全て父に伝えました。父は嬉しそうに頷いたり、涙ぐんだり、笑ったりしながら聞いています。父からお礼の気持ちを伝えてほしいとのことでした。また、私自身も、父のことをこんな風に思ってくださる方たちがいるんだと嬉しい気持ち、感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございます。

さて、ここからは父が転院した記事を書きます。父から概要を聞いての代理筆記となります。

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神戸の中央市民病院に入院し胃がんで余命1ヶ月とわかってから、緩和ケア専門の病棟がある病院へ転院を考え、色々と探しはじめました。
家から近いところで探していたのですが、その中で第一候補になったのが芦屋の病院です。
パンフレットを見ると、とても良さそう!特に芦屋の景色が一望できる病室が素晴らしいです。

後日、妻と娘が病院の面談に行ってくれました。
緩和ケア病棟の先生と看護師さんはあたたかく話を聞いてくださり、設備も雰囲気もとても素敵な病院で、2人とも「ここに転院させたい!」とすぐに思ったそうです。私も後から話を聞いて、「もうぜひその病院へ!」と強く希望しました。

ありがたいことに病院からも転院受け入れの許可がおり、数日後に転院することが決まりました。

転院の日は妻と息子が来てくれて、介護タクシーでお世話になった神戸中央市民病院を出発。

神戸から病院に向かう道中、大好きな芦屋のケヤキ並木の美しかったこと!
私は昔から5月の新緑の時期が大好きです。こうして思い出のたくさん詰まった神戸や芦屋の新緑の風景を見られて最高でした。

そして、病院に到着。
お部屋に入ると、お部屋の窓からは芦屋はもちろん、大阪や神戸まで見渡せて素晴らしい景色!無事に転院できたことにホッとしました。

病室からの景色

 

緩和ケア病棟に来てしばらく経ちましたが、先生も看護師さんも、みなさん本当にいつもあたたかく、明るく、やさしく、そしてプロのお仕事ぶりに、毎日ありがたい気持ちでいっぱいです。

自宅から近くなったため、毎日面会に来てくれる妻や仕事が休みの日に来てくれる息子も来やすくなりました。
GWには娘の夫と孫も来てくれて、病院の屋上でみんなで記念撮影することもできました。

こんな良い環境の病院に転院できて、転院に尽力してくださった方々に感謝してもしきれません。本当にありがとうございます。

 

さて体調ですが、もう1ヶ月何も食べておらず、水分のみとっている状態です。もちろんどんどん痩せてきてはおりますが、お薬のおかげで痛みや吐き気はなく過ごせています。
今の自分ができる楽しみを見つけて毎日穏やかに幸せに過ごしていますので、みなさまもどうかご心配なさらず、どうかこの新緑の素晴らしい季節を楽しんで毎日を過ごしてくださいね。