新書・文庫は「本」でない?

井狩春男さんの「返品のない月曜日」(ちくま文庫)を東京堂書店で買って、今まで積ん読状態でした。

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井狩さんは、かつて取次の鈴木書店(いまはありません)で働いていて、手書きの情報紙「日刊まるすニュース」(ほんとに毎日)を発行していた方です。取次とは、出版社と本屋さんの間にあって本の流れを作る、問屋さんにやや近い存在です。

 

この「返品のない月曜日」にこんな記述が。

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取次を含め、出版界では、書籍(単行本)のことを“本”と言い、雑誌や新書、文庫と区別している。
(中略)
流通上は、形態の上から区別している。したがって、単行本が文庫化されても、その文庫を“本”とは呼んでいない。
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雑誌やパンフレットを“本”と呼ばないのは分かりますが、新書や文庫も“本”とは言わないことに、驚きました。