桂米朝さんの落語

先日、テレビ番組「平成紅梅亭」で、桂米朝文化勲章受章を祝う座談会が放映されました。桂米朝桂ざこば桂南光桂米團治、司会が桂吉弥の顔ぶれ。あいかわらず桂米團治(ついつい小米朝と言ってしまいそうです^^;)があんまり落語が上手でないのをネタにされていましたが、一門の暖かい雰囲気、仲のよさが漂ってきます。

この日、放映されたのは、米朝さんの15〜20年ぐらい前の「算段の平兵衛」「はてなの茶碗」「らくだ」。ほとんど途絶えていたり、断片的にしか残っていなかったのを、米朝さんが構成し直して1つの噺にまとめ上げたものです。

僕は、米朝さんの落語を40年以上前から、まだ師匠が40代のころでしょか、生で何回も聴いておりました。当時の米朝さんは、端正に演じられていましたが、強いて言えばなんとなく生真面目すぎる落語であったように思います。

それから、だんだんお年を重ねるにつれ噺にゆとりと味わいが増してこられ、すばらしい落語を演じられるようになりました。文化勲章の受章、1フアンとしてとても喜ばしいことです。

阪神大震災のとき、住んでいた東灘区のマンションは全壊、職場の学校は避難所となりました。ひとときも気の抜けない日々が続いていました。家族で避難していた高槻市でたまたま「桂米朝一門会」があって、米朝さん・枝雀さんらの落語で笑ったとたん、いっぺんに張り詰めていた気がほどけて、楽になったのを覚えています。

そういえば、ながらく落語を聴きにいっていません。また、落語会に行きたくなってきました(^-^)