広がる社内英語化

 今発売中の月刊「大学への数学」(7月号)の巻頭言は、元学コンマン(読者から送られてきた学力コンテストという添削問題を添削する人のこと)の安武弘晃さんが書かれています。安武さんはいま「楽天(株)」常務執行委員をされています。

 この巻頭言の中で、楽天の特徴的な取り組みとして「中国、インドからの直接新卒採用」と「社内の公用語を英語に」をあげられています。

 中国やインドの大学入試の厳しさは日本の比ではなく、浪人の制度もなく一発勝負で全国統一の試験の点数だけで進路が決まってしまうのです。その競争をくぐり抜けて、将来成功しようとする、この人たちの迫力はすごいものだそうです。おそらく能力も高いのでしょう。

 この人たちは「家族の夢をかなえる」「出身の村を豊にする」と自分だけのことでない希望を強く持っているそうです。視野の広いハングリー精神ですね。

 「楽天」でこういう人たちといっしょに切磋琢磨しながら働くうえで、社内の英語化は避けて通ることができなかった、と書かれています。

 たった2人でスタートした「楽天」は、いまグループ全体で1万名。ものすごい成長ですね。

 そういえば、「ユニクロ」(ファーストリテイリング)も、2012年3月から社内の公用語を英語にするとのニュースもありました。柳井正会長兼社長は、導入までに海外で業務できる最低限の水準として、国際英語能力テスト「TOEIC」で700点以上の取得を求めるということです。

 ちなみに、僕が昨年夏に受験したTOEICは570点でした。いまなら完全に×社員です(^_^;)