相関係数と回帰直線の傾き

共通テストを受ける高3生と、その対策を始めています。

たまたまでしょうか、最近生徒たちが同じような間違いをしていました。

数学Ⅰの「データの分析」の単元で、相関係数についての誤解です。

例として、下図のような得点分布をするA組とB組。

A組のほうがB組よりも回帰直線の傾きが1に近いので、相関係数はA組のほうがB組より大きい、という誤解です。

相関係数は、回帰直線の傾きで決まるのではなく、直線のまわりにどれだけギュッと集まっているかによって決まります。ギュッとタイトに(スリムに)集まっているほうが相関係数は1に近づきます。

逆に、直線のまわりにボヨヨンと締まりなく散らばっていると、相関係数は0に近づくのです。直線の傾きの大小とは関係がありません。

ちなみに、わたしのお腹まわりの相関係数は、かなり小さな値です(^^;)