国公立大学の前期2次試験が終わりました。
ことしは珍しく大学受験生がいないので、ピリピリしなくてすみます。
今年度大学入試の傾向として、情報・データサイエンス系学部人気が急上昇。志願倍率が10倍近くの狭き門となる大学もあったようです。
たとえば、東工大でデータサイエンスや人工知能などを扱う情報理工学院(定員86人)の志願倍率は前の年の9倍から9.9倍へと増えました。
一橋大の新学部「ソーシャル・データサイエンス学部」は前期(定員30人)の倍率が6.1倍で、後期(同25人)はなんど25.8倍です。
文系学部入試に数学を新たに導入する動きもあります。
東京外大は、今年の大学入学共通テストから、数学の2科目受験を必須に。
外大が数学を課すのは、言語学などでも言葉のデータを大量に集めて分析する手法が主流になっているためだそうです。その影響もあって、前期の志願者数は前年比で74%に急減した模様。なかには、倍率が1.1倍の専攻もあるそうで、数学が苦手でない生徒にとってはうれしい傾向でしょう。
東京外大の副学長は「志願者が減っても、数学の素養を持った学生に入学してほしい」とのこと。
いままで、私学文系は入試科目に数学はないのが定番でした。しかし、早稲田大政治経済学部は21年度の一般入試から数学を必須化にし、関西大経済学部も数学必須の募集枠を新設しています。
なかでも、早稲田大政治経済学部の数学を必須化は大きな衝撃だったようで、名門私立大学の文系が数学必須化に舵を切りそうな気配がいたします。
そりゃそうだ。数学がわからないで経済や経営がちゃんとわかるはずありませんからね。
これからは、どの分野に進もうと数学マインドが必要となっていくのでしょう。