高3生Mさんと物理の勉強の話題になって「いままであんまり物理がわからない状態だったけれど、数学の微積分を使ってやり直したらスッキリと腑に落ちました!」とうれしそうです。
彼女曰く「数Ⅲを早く終わらせて、それから物理を教えるべき!」と。一理ありますね。
もちろん、高校物理は微積分を使わないでも説明ができます。教科書も一切それらの記述をしていません。
定評のある受験参考書「物理のエッセンス」「名問の森」(ともに河合出版)なども微積は使っていません。
一方、山本義隆「新・物理入門」(駿台文庫)は、ガンガン微積を使いまくります。数学が得意でないと、この本を理解するのは困難です。
それに比べ、「微積で解いて得する物理」(オーム社)は、かなりやさしく解説しているので読みやすいでしょう。
彼女とは、いま数Ⅲの「複素平面」の勉強中。
実はこの複素数・複素平面が物理の電磁気に登場する「交流回路」に利用でき、インピーダンス計算、電圧と電流の位相差、交流電力などがスッキリ理解ができるのです。(ただし、数学の虚数単位「i」は電流の量記号「i」と混同するので、「j」を用いて jωL や jωC と表記するところが数学と異なります)
この交流回路に複素数を使うことについては、上記の本にも書かれていません。だれか、分かりやすく書いてくれませんかね?