■乗ったものあれこれ
<ビルバオ>
ビルバオにはトラムがありました。プチ鉄ちゃんの私は、トラム好き。どこに行ってもあれば必ず乗ります。
軌道は芝生、車体もおしゃれ。
運的席の見える場所が特等席ですね。
案外狭い道をくねくね曲がりながら進みます。
乗客たちのおしゃべりをBGMに、移りゆく街の景色を見ながらトラムに揺られていると、街との距離がちょと近づくような気がします。
ビルバオの地下鉄にも乗ってみました。市街地を抜けると地上を走ります。
終点まで行ってみました。建物はまばら、きらびやかな中心部に対して老朽化した建物には落書きがあって、窓には洗濯物がズラリ。暮らしぶりがうかがえます。
世界初の運搬橋で世界遺産です。
その橋にぶら下げられたゴンドラが両岸を行き来しています。住民の足ですね。
ゴンドラから見る川は静かに流れ、水鳥やゆっくり進むレガッタが遠くに見えます。
数分で対岸に到着。上の橋も歩いて渡れるそうですが、高所恐怖症の私にその勇気はありませんでした。
<サンセバスチャン>
いっぽう、サンセバスチャンはビルバオほど大きな都市ではないのでトラムも地下鉄もありません。でもバスはいっぱい走っています。路線もたくさんあります。
てきとうに、バス停に止まっているバスに乗り込みました。行き先地はまったく分かりません。市街地からどんどん山のほうに進んでいきます。
敷地が広くデザインもすてきな家が多くなってきました。大きな研究機関のような建物も目にします。(スペイン語表記なのでさっぱり分かりませんが、、、、)
いつの間にか終点に(↑)。乗客は僕ひとりになっていました。
運転手が「おまえはいったいどこに行きたいのかい?」というようなことを言っている(ような気がする)「行き先はない、バスに乗るのが好きで、たんに市内見物しているだけ。また、出発点に戻りたい」と言うと、身振りで「じゃあ、後ろから乗れ」と。
前から乗れば料金を払うことになるので(前方からの前払い方式)、後ろから乗ればタダ。なんと優しい運転手さんでしょう! こんな些細なことが旅の記憶に残ります。
さて、サンセバスチャンの乗り物で有名なのがイゲルド・ケーブルカー。
今からおよそ110年前に作られたもので、木製です。
神戸の六甲山ケーブルカーは1932年なので、イゲルド・ケーブルカーが先輩ですね。
終点のイゲルド山の頂上からは、ラ・コンチャ湾が見渡せます。
この旅行中、バスク特有の小雨(シリミリと言うらしい)にほとんど降られず、晴天に恵まれました。