計算間違いを減らすには

10月30日で書きました「失点の多くは計算間違い」。
では、計算間違いをしない秘訣はあるのでしょうか?


私が提唱する以下の3点を心がけていただくと、計算間違いはずいぶん減るでしょう。


(1)字は丁寧に
 ノートに隅にちょこちょこっと、計算を殴り書き・走り書きのように書いている人が多いです。「計算こそ命!」と思って心を込めて字を丁寧に書いてください。行をそろえることはもちろん列もそろえるように気をつけましょう。


(2)消しゴムを使わない
 間違えたら消しゴムで消す。これを当たり前のように考えていませんか。間違いこそ宝なんです。間違えた個所は消してしまわないで、大きく×印を付けておいて、その続きにまた新たに計算をするようにします。×印を付けたところを見直すと自分の計算間違いのクセに気がつきます。意外と同じような間違いをしているものなのです。


(3)基礎的な公式を正しく使えるか
 単なる計算間違いと本人は思っていても、基礎的は知識があやふやなので計算が間違うことがよくあります。たとえば、

このような誤りをしばしば目にします。計算ミスではなく数学の知識そのものが不確かなことが原因ですね。基本事項の思い違い・記憶違いがあればその都度ノートに印を付けて、正しい公式定理を書くようにしましょう。