共通テスト総合問題集(河合塾)の共分散問題を考える

現在、高3生は1月13日14日の共通テストに向けて勉強中。
共通テスト対策問題集を着々とこなしています。

河合塾のこの問題集は、解答がくわしくてお勧めです。

それでも、解答を読んで分からない個所があるようおで、各生徒から毎回いろいろ説明を求められます。

先週と今週、3人の生徒から質問されたのは、数学ⅠA第4回の第2問[2](4)です。

解答をよく読めば分かるのに、と思うのは教師の傲慢。どうも、うまく具体的なイメージがつかめないようです。(下は別冊解答から)

そこで、具体的にきわめてシンプルなサンプルを作って見せたところ、納得できました。
たったこれだけのデータで答えるのは厳密性に欠けますが、短時間で選択肢から答えるのであれば、マークしないよりはマシでしょう。

 

これ(↓)が「XとYの共分散が0」かつ「XとZの共分散が0」ならば「XとWの共分散が0」が成り立つ例。(xが国語、Yが英語、Zが数学の小テスト点数と思えばより具体的?)

これ(↓)は「XとWの共分散が0」でも「XとYの共分散が0」かつ「XとZの共分散が0」とは言えない反例。

したがって、「XとYの共分散が0」かつ「XとZの共分散が0」は、「XとWの共分散が0」であるための十分条件ですが、必要条件ではありませんね。