最後にもう一つの例を示しておきましょう。
「Study-upノート数学B」(数研出版)の問題です。
標準的な解答は、次の通りです。
キノシタ式(?)インチキ解法は
この図形(↓)の
両サイド と の、下半身(?)の数字を同じ数字「6」(2と3の最小公倍数)に揃えます。
こんなふうに、あっという間に答えは求められます。
共通テスト(旧センター試験)が近づく12月に、これを教えると「もっと早くに教えてよ! めっちゃ楽やンか!」と生徒からののしられます(^_^;)
たしかに穴埋め形式・マーク方式には有効でしょう。しかし、ベクトルの性質を学ぶという本来の目的から外れていますし、ほかの種類のベクトルの問題に対しても役には立ちません。
便利な方法よりも、汎用性のある正統な考え方をしっかりマスターしておくべきです。