小問の誘導に乗れずとも

月刊「大学への数学」の別冊(?)「1対1シリーズ」。 チャート式よりも問題数が少なくコンパクト、既習範囲を復習するには良い参考書です。
入試1ヶ月前、理系受験生によく使うのが「1対1対応の演習シリーズ数学Ⅲ(曲線・複素数編)です。(下の写真は新訂版、私のはこれより古い版)

巻末に数Ⅲ総合問題として、ほぼ30題が取り上げられていて、入試直前の演習としては申し分ない問題揃いです。

その中の1題、神戸大学の問題がこれ(↓)。

f:id:eisuumanabu:20220312081317j:plain


解答は丁寧です。

f:id:eisuumanabu:20220312081334j:plain

f:id:eisuumanabu:20220312081345j:plain

f:id:eisuumanabu:20220312081406j:plain

f:id:eisuumanabu:20220312081423j:plain

ただ、小問の誘導に乗れず途中ができなくても、最後の極限値を求める問題(4)は区分求積法でなんとか求めらるのでは、と思いついたのが下の解です。

f:id:eisuumanabu:20220312081600j:plain

苦し紛れの感はありますが、部分点はもらえるのでは?

コロナで郵便局が!

ときどき利用しているJR芦屋駅北側にある「芦屋駅前郵便局」。
切手を買おうと訪れたら、こんな張り紙が!

f:id:eisuumanabu:20220305225947j:plain

f:id:eisuumanabu:20220305230018j:plain

芦屋市の感染者数、一時期の百名越えはもう過ぎましたが、まだまだ五十名前後からは下がりません。

おとなりの西宮市も連日四~五百名近い日がつづき、減少傾向とは言えない状態です。

はやく対面授業にしたいのですが、もうしばらくオンラインでの指導が続きそうです。

 

びっくりの記憶力!(役には立たないけど……)

ちょっと時間が空いたので、テレビのチャンネルを回していると(←たとえですよ)見覚えのあるおじさんが映ってます。

半袖の白のうわっぱりを着て、髪は短め。

「えっと、…… [大はし]?」 という単語が頭に浮かんで

「たしか[大はし]の店主のような気がするぞ。」

うわっぱりの左胸の辺りにネームが入っているようなので、テレビ画面に近づいてみるも、画像が粗くてはっきりとは読めないが、大はしと読めなくもない。

いっしょに見ていたわが奥様が「大はしってなに?」と聞くので

「居酒屋。東京北千住にあって、たしか肉豆腐がうまかったんじゃなかったかな」

「行ったことあるの?よく覚えているね」

「いや、1回も行ったことないけど……」

「えっ!」と、びっくり。(そりゃそうだ)

画面はすすんで、太田和彦さんが出てます。ずいぶんお若い。

どうやらこれは、太田さんが居酒屋を巡るTV番組の再放送のようです。(ぼくは、今回が初めて)

店主と太田さんのやりとりが続いていて、お店はやはり[大はし]。場所は東京北千住。名物の肉豆腐も登場しました。

「太田さんとここのご主人とは同級生だったかな? いやいや、太田さんは長野の出身、大はしのご主人はずうーと東京だから同級生じゃない。でも、誰かと同級生だったはず。」

「そうだ!林家正蔵さんと同級生。このお店のことは著書『四時から飲み』で知ったんだ」

本をめくってみると、ありました[大はし]。

小っちゃく隅っこに店主の写真もありました。これを覚えていたんですね。我ながらあきれます。

こんど東京に行く機会があれば[大はし]に寄ってみましょう。

「テレ東のつくり方」

好きなテレビ番組はいろいろありますが、お気に入りの放送局は「テレビ東京」です。大手テレビ各局が、なんとなく横並びのような番組をしている中、テレ東は独自路線です。人も予算も弱小ながら知恵と工夫でおもしろい番組を編み出しています。それに、お気に入りの大江麻理子さんが所属しているところでもあります。

また、選挙番組では、池上彰さんを起用して他局とは一線を画した報道をし、他局からも真似をされるようにまでなりました。

そのあたりの舞台裏を「テレ東のつくり方」が語っています。

.................  引用 .........................

緊張の視聴率結果は・・・・・・  残念、20%。惨敗でした。私を補佐してくれた中川Dとともに打ちひしがれました。

振り返ってみると、「2つの無謀」があったように思います。まず1つは、悔しいですが、他局とほぼ同じタイムテーブルで真っ向勝負をしたこと。もう1つが、「演歌の花道」風が、実はそこまで独自路線ではなかったということです。

小選挙区の対決」がテーマだったこの選挙では、当然、他局もそこで勝負していました。私たちが力を注いだ演歌路線はしょせん「見え方、見せ方」の工夫でしかありませんでした。

しかも、小選挙区対決ということで、より当落の速報が注目されました。しかし、テレ東はヒトもカネも足りないので開票情報がどうしても遅くなってしまいます。他局と”同じ土俵”で戦っては勝ち目がない、その轍を踏んでしまっていた、悔しいですが、今から思うとそんなチャレンジだったのかもしれません。

 

”池上無双”を生んだ3つの勝因
     

では どうすればいいのか―。他局との真っ向勝負を避けて、湾岸戦争のときのように横並びの放送を回避して、細々とやればいいのか。それから10年間、この逆境に立ち向かうべく頭をひねり続けていた人間がいました。

「ザ・対決」の惨敗から14年後、池上彰さんがメインキャスターになって、テレビ東京の選挙特番は大躍進しました。”下克上”を起こしたと言われました。

この勝因は何だたのでしょうか? ここには3つのポイントがあります。

まずは、「己を知る」です。池上彰さんと福田裕昭Pは、「速報力では負けている」という自己分析から入ったそうです。そして池上さんから「家族みんなで楽しめる選挙特番をやりましょうよ」という問いかけがあり、「今までにない選挙特番作り」が始まったのだそうです。

次に「素朴な疑問」でした。「政治家とはいったい何者なのだろう?」という素朴な疑問から生まれたのが、「当確者プロフィール情報」でした。『池上無双』(福田裕昭+テレビ東京選挙特番チーム、角川新書)という本に、2014年総選挙のプロフイール傑作選が載っているのでいくつかご紹介しましょう。

麻生太郎、洗礼名フランシスコ」「前原誠司 今年、中学生と野球で対決 先発で回6失点降板」「平将明ガンダムに精通 ”平将門”は無効票です」
スタッフ独自の情報収集力と、「いじり力」を発揮した、まさにオリジナル企画といったところでしょうか。

そして3つ目の勝因が、「視聴者目線」です。
「相手が権力者だろうと、誰であろうと、『視聴者目線』で聞 べきことを聞くという姿勢で 池上彰さんはインタビューに臨みます。この取材スタイルがいつしか 『池上無双』と呼ばれ」(前掲『池上無双』より)。

池上さんは、安倍晋三総理にも本音を聞き出そうと、こちらがハラハラするほどの鋭い質問を投げかけます。

さらに池上さんは常々、「政治記者が聞かないことを聞く」と言っていて、タブー視されているところに切り込んでいきます。公明党山口那津男代表には、創価学会池田大作名誉会長と公明党とのつながりを聞き出しました。

  (中略)

各社の追随を余儀なくされていたテレ東が、追われる立場にまでなりました。もはや永田町で「12チャンネルさん」などと呼ぶ人もいないかもしれません。ヒトとカネが足りない、他局より劣っている、でもアイデアがあれば、逆境を跳ね返すことができる!
まさに「テレ東式」のサクセスストーリーがここにありました
..................................................

テレ東さん、これからもおもしろい番組を期待しています。

月刊「大学への数学」も怒っている!?

昨日発売された「大学への数学」3月号で、飯島氏と坪田氏が今年度の共通テスト「数学ⅠA」について解説しています。

その一端をご紹介いたしましょう。

■会話の形式でヒントが与えられるといった点は昨年と同じで、これが思考力を問う試験であることの根拠になっているようです。しかし、実際には、数学の思考力よりも、戦略や要領のよさも含めたスピード、あるいは空欄の形や選択肢を利用して(本来必要な数学的考察をせず)正しい答えを見つける能力が得点に影響する可能性が高いでしょう。

■工夫されているというより、奇問(それを問題にするのか?)と感じる問題が多い印象です。

■データの分析の問題は現実のデータを使うことだけにこだわっているようですが、今年はただデータを並べただけで意味のある分析(結論)がありません。

■要するものは思考力でなく根気です。

■そもそも正の相関が強いことが明かなものを問題にしていて、散布図を作る意味がありません。

■これは何を問いたいのでしょうか。

■特に成績上位層はまともに相手をしていると甚大な被害が生じかねません。

■内容的にも数学とは言い難く……

■(1)でベクトルで簡単に導ける式をメネラウスを使って巧みに示す、という時点で迷走気味と言えますが、さらに無関係な(2)をはさんで(3)で(1)と似たようなことをやる、構成力を疑う1題です。

などなど、

もう、ぼろかすに言ってますね。(まぁ、キノシタも同感でありますが、、、、、)

関西学院大学 工学部合格(^_^)v

私立大学の合格発表の時期です。

先日、関西学院大学の発表もありました。

私の生徒さん男女各1名が工学部を受験し、1名は見事合格! もう1名は、残念ながら補欠合格という結果になりました。

今年度は、すでに1名が関西学院大学国際学部に推薦で合格していますので、関学には2名合格は確定。なんとか3名合格にならないか、と祈る毎日です。

まだ、入試シーズンは続きます。コロナの感染が続く中、例年以上に緊張を強いられる受験生のみなさん、どうか最後まで手を動かして問題を解き続けましょう!

やっぱり史上最低点だった共通テスト数学ⅠA

今月7日、大学入試センターより本年度共通テストの結果が公表されました。
その中で注目されてのは、数学ⅠAの平均点です。

当初、39点台の中間報告がありました。しかし、実際はそれよりもさらに下回って、37.96点でした。

f:id:eisuumanabu:20220212212357j:plain

1月17日、このブログで「ひょっとすると40点前後かも」と予想しましたが、不幸にも予想通りの結果となったわけです。

eisuukinoshita.hatenablog.com

出題者の方々には、この結果を踏まえてどうお考えなのか、詰問したい心境であります。