月刊「大学への数学」も怒っている!?

昨日発売された「大学への数学」3月号で、飯島氏と坪田氏が今年度の共通テスト「数学ⅠA」について解説しています。

その一端をご紹介いたしましょう。

■会話の形式でヒントが与えられるといった点は昨年と同じで、これが思考力を問う試験であることの根拠になっているようです。しかし、実際には、数学の思考力よりも、戦略や要領のよさも含めたスピード、あるいは空欄の形や選択肢を利用して(本来必要な数学的考察をせず)正しい答えを見つける能力が得点に影響する可能性が高いでしょう。

■工夫されているというより、奇問(それを問題にするのか?)と感じる問題が多い印象です。

■データの分析の問題は現実のデータを使うことだけにこだわっているようですが、今年はただデータを並べただけで意味のある分析(結論)がありません。

■要するものは思考力でなく根気です。

■そもそも正の相関が強いことが明かなものを問題にしていて、散布図を作る意味がありません。

■これは何を問いたいのでしょうか。

■特に成績上位層はまともに相手をしていると甚大な被害が生じかねません。

■内容的にも数学とは言い難く……

■(1)でベクトルで簡単に導ける式をメネラウスを使って巧みに示す、という時点で迷走気味と言えますが、さらに無関係な(2)をはさんで(3)で(1)と似たようなことをやる、構成力を疑う1題です。

などなど、

もう、ぼろかすに言ってますね。(まぁ、キノシタも同感でありますが、、、、、)