就職試験だけでなく、いろいろな場面で人物の評価するにあたって、学歴もその1つの要素です。学歴はふつう出身大学を意味することが一般的です。
ところが、就職試験においては出身大学だけでなく、出身高校も指標にしているとのこと。「週刊東洋経済」(2016.10.15)によると、地方の伝統ある高校の出身者はポイントが高いようです。
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企業が新卒採用に当たってその人の優秀さを評価する指標は「人柄」と「学校歴」の大きく二つだろう。人柄は「人間力」を意味し協調性やチームワークカ、コミュニケーションカなど組織の一員としての規律を守れるかも含む。
一方、学校歴の基準となているのはたいて大学だ。偏差の高大学ほど「地頭力」、つまり学習能力が高く、物事を順序立てて考える論理的思考力があると見なす。
加えて人事担当者によっては出身大学だけでなく出身高校も指標の一つにしている。ある総合商社の人事担当者はこう説明する。
「名門高校を出ている学生であれば、二流といわる大学であっても、MARCH(明治大学 青山院大学、立教大学、中央大学、法政大学)クラスの中堅大学より底力は上と見ますね。当社は地方の伝統ある高校の出身者をわりあい多く採用していますが、いい意味でのライドを持っているし、会社に入ってからも、頑張って結果を出している人が多い」
同じように出身高校を見ているという大手エンジニアリング会社の人事担当者は「大学受験というのは勉強できる力、持続する力が問われますが、高校受験は大学受験ほど勉強しないもの。中学時代の成績で担任の先生が『君はここを受けなさい』と指示して受験するケースが多い。そういう意味で高校を見るのは地頭がよいかどうかの物差しになる」と指摘する。
一口に名門高校といっても公立の伝統校もあれば有名大学への進学率が高い私立高校もある。IT関連メーカーの人事担当者は同じ有名高校でも違った見方している。
「同じ東京大学や早稲田大学、慶応大学の学生の中でも、どちらかといえば地方の公立伝統校出身者のほうが使える人材は多い。一方で東京の有名私立高校の一部は一流大学に合格するための受験予備校的な勉学システムが確立しており、ある程度のポテンシャルがあれば、そこに乗るだけで結果が出やすい面がある。私から見ればセルフマネジメントを発揮せずに大学に入った人で、受け身の学習能力だ。そういう意味では同じ有名大学でも公立の伝統校を出た学生のほうが活躍してくれるのではという期待感があります」
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大学進学に有利なようにと私立中高一貫校に進学するのも一つの選択肢ですが、公立中学からその地域のトップ公立高校に進学するのも良い選択肢ではないでしょうか。