「発達障害」の子を育てることから学ぶ

昔よりも「発達障害」が、ひろく知られるようになりました。本屋さんに行くと、関連した書籍をよく見かけます。

うちの子はみんなと違う、そのことで悩んでいる保護者の方もたくさんおられます。いろいろ試行錯誤し模索ながら、子育てをなさっているのです。

その一人、大場美鈴さんが書かれた本

発達障害&グレーゾーンの3兄妹を育てる母の毎日ラクラク笑顔になる108の子育て法」(ポプラ社

には、「発達障害」のお子さんでなく、そうでない子どもたちを育てるのにも当てはまる、大切なことがいろいろ書かれているように思います。 

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そして大事なのは  ×やCをもらったところよりもできているところを見ることです。たとえ90点のテストでも できない10点ばかりを見ていたら 80点 70点になっていくと思います。10点のテストでも、できたところや、惜しかったところ、取り組んだ気持ちなどをしっかり見て「ここまでは合っているね」「名前、書けてるじゃない!」「最後まで解答を書いているね」と声かけしてあげれば、20点 30点になっていきます。

 私は、今までの子ども達のテストを全部取つておいて、「資料」と書いたファイルにしてあります。経過を見ることで、長男が1年生の時よりも、小さな文字や漢字のカドを書けるようになってきたことに気づきます。兄弟や他の優秀な子との比較ではなく、本人自身との比較で、成長をほめて認めていきます。

 テストも成績表も、「困り」に気づいてサポートの方針を立て、少しでも良いところ、がんばれているところをみていけば、頭痛の種から芽が出るかもしれません。
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ほかの生徒と比較して子どもを追い立てるのではなく、その生徒自身の成長を絶えず見落とさないで指導しなくては、と強く思います。