きょうは誕生日。７１歳。もう立派な老人です。でも、ふだんはそう自覚していないんですね。ヤレヤレ。
山田風太郎さんが「あと千回の晩飯」（朝日文庫）のなかで、
＜それでも七十を超えると、意外に思ったことはある。
それは老境に至って、案外寂寥とか焦燥とかを感じないことだ。
漠然と自分の現在を考えていると、ふしぎにいまの自分は六十代だと感じているのである。＞
と、７４歳の時に書いています。僕も、これに近い気分です。
とにかく、７１歳まで生きられて感謝です。身内からはもちろん、昔からの友人や新旧の生徒たちからお祝いのメッセージをいただき、ほんとうにありがたいです。
仕事帰りに、いつもの［Plein］（芦屋茶屋之町）でバースディケーキを受け取って、夕ご飯は好物のラムシンのステーキをワシワシ食べてご満悦。
食べ終わったころに、遠くからバンバンという音が…… 花火です！ 夏の芦屋カーニバルの花火が今年は中止になったのを、きょう打ち上げたのでしょうか？ まるで、ぼくの誕生日を祝ってくれているようで、びっくりです。
十代のころの自分が、いまの七十代の私を見たとして、がっかりさせないような生き方をしなくては、と思っています。
