≪同形の繰り返しはUと置け!≫by勝浦捨造先生

3学期のある日のことです。
甲南女子高校で2時間目の授業が終わったとき、生徒Kさんから「1対1対応の演習 数学Ⅰ」(東京出版「大学への数学」別冊)の次の問題について質問を受けました。


【問題】


質問は、この本の次のような「解説」の部分でした。


【本の解説】


「与えられた1行目の式から2行目の式を思いつくなんてできません!」とのことです。
編集部の解は巧いですが、(x-1)を作り出すのがなんとなくしっくりしないようです。

そこで、僕からは、「こんな方法なら分かりますか?」と、次のような別解?を示しました。


【僕の別解】


この解ならKさんはスッキリ分かったようです。

これは、≪同形の繰り返しはUと置け!≫という勝浦捨造先生(旺文社大学受験ラジオ講座数学講師:故人)という方法を使ったのです。こんなことを、40年以上たった今でも覚えているのが不思議です。