「今回、よくがんばったね!」とか言いながら、生徒とたまに握手します。よく勉強した子の手は、なんとなくよく勉強した子の手になっている気がするのです。これはほんとに感覚的なもので、うまく文字で表現できません。
もっと端的な例は「ペンだこ」です。継続して熱心に勉強している子の指は、鉛筆の当たるところの皮膚がかたくなっています。はっきりペンだこになっていることもあります。パソコンのキーボードをたたくことが多くなって、昔に比べて書くことが減っています。でも、勉強は書くことが大切ですね。
瀬下譲さんの『超基礎早わかり英文法』(中継新書)の冒頭に、こんなことが書かれています。
- 作者: 瀬下譲
- 出版社/メーカー: 語学春秋社
- 発売日: 1996/08/01
- メディア: 新書
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≪「単語力がない、不安だ」と僕のところに相談に来る人たちは、まず手を見せてもらうことにしているんです。…(中略)…。とにかく手を触って“ペンだこ”があるかどうか、見せてもらうと、ほんとにできていないんだよね。「単語力がない」と不安を訴える人に限って、ペンだこができていない。つまり書いて覚えないんだ。僕は年間30本くらいはボ−ルペンを消費しないと、志望校には届かないと思う。≫
難関大学に合格した生徒たちは、みんなよく書いていたなぁ、と思います。