今日は兵庫医科大学推薦入試(13日実施)の合格発表です。担当しているK君の第一志望校です。キノシタ、昨日からなんとなく落ち着きません、ず〜っとソワソワ……。
発表は今朝の10時から。その時間、キノシタはあいにく仕事中なので、合否を見ることはできないのです。勉強をしていても、気になって仕方がありません。10時20分頃ケータイが鳴りました。うれしい弾んだ声が聞こえました!見事合格(^_^)v
知人からのご紹介で、約3年前から数学の指導を開始。高校時代は熱心に運動部や生徒会活動をする生徒さんで、夜の勉強中、睡魔との戦いに敗れ思わずまぶたが閉じてしまうことも少なくありませんでした(^^;)
ご両親も本人もできれば家から通える私立医学部をと希望していましたが、残念ながら現役時は力及ばず。この春からは予備校に通いつつ、数学をキノシタと勉強を続けました。さすがに、睡魔が襲う回数は激減、学習効率も上がりました。
数学は、予備校のテキストを軸に、ちょっとでも自信の持てない不安な箇所は基礎からキチンと積み直しました。
先ほどパソコンのデータを整理していると、この3月からだけでK君用にキノシタが自作したプリントは、ほぼ500枚ほどありました。「複素数と図形」「対数がらみの不等式と領域」「平均値の定理を極限に用いるタイプ」「原因の確率」「ベクトルの軌跡問題」「極方程式」「逆手流」「3色以上ある数珠順列」「平面図形」などなど……おびただしい問題をこなしたことになります。(彼のどんな要望にも応えられたからか「先生って、いったいどのくらいの問題を持っているんですか?」と真顔で尋ねられてことがあります(^^;)
本番では、log17の近似値を用いる問題があったのですが、log16とlog20で挟んでしまったので精度が良くなく(log16とlog18で挟むべき!)失点したはずで、推薦入試といえどもとても高倍率・高レベルゆえ、合否がたいへん心配だったのです。
勝因は、k君の強い学習意欲でしょう。ほんとうによく頑張りました!スランプもさほどありませんでした。
数学は、基礎を大切にしたことです。予備校が後期になっても、前期テキストの復習を時々していました。私の言ったことで役に立ちそうなことはよくメモっていました(京大式カードから電子辞書のメモ機能へ移行)。
この間、キノシタがいちばんよく言ったフレーズは「教科書もってきて」ではなかったでしょうか。基本(≠簡単)を重視、あまり受験テクニックに走らなかったのもよかったのでしょう。
一浪させてしまいましたが、念願の第一志望を推薦入試で決めてくれて本当によかったです。うれしいことはもちろんですが、責任を果たせた安堵感のほうが大きいような気がします。
これで、兵庫医科大学にはJ君(県立芦屋高校卒・内科医として病院勤務)Hさん(甲南女子高校卒・大学在学中)に続いて3人目の合格者となりました。