運転手さんから喝!

今日は土曜日。秋空に爽やかな風が流れ、駅の周辺はお買い物や行楽帰りの家族連れなどで賑わっています。みなさん和やかな表情で週末を楽しんでいるようです。

そんな光景をタクシーの窓越しに見ていると運転手さんが「お仕事帰りですか?」と話しかけてきました。
『いえ、いえ。今からまだ仕事ですがな』
「それは、ご苦労さんですなぁ」

『そうですやン、みなさんこうやって週末をゆっくりくつろいではんのに、貧乏暇なし。週末の午後も夜もまだ仕事ですねん。忙しいて疲れますわ』とぼやいてみせると

「なに贅沢ゆうてますねん。仕事で疲れるなんて、いまどき最高の贅沢でっせ。病気しとったら、仕事できまへん。仕事できるんは元気な証拠。きょうび、元気な人でも仕事のない人ぎょうさんいてまっせ。仕事があるだけ幸せと思わなあきまへん」
『そ、そ、そうですなぁ。がんばって仕事しまっさ』

思いがけず、運転手さんに喝入れられている内に、生徒さんのお宅に到着。ふだんよりさらに気合いが入って勉強できたかもしれません。