阪神淡路大震災で被災して以来の、とんでもない年になりました。
ほんとうなら、5月末から6月上旬にスペインのバスク地方へ食べまくりのひとり旅に行くはずが、さっぱりわやに。
バスクに代わってマスクの日々。うっかりマスクを忘れたら、みなさんの視線が……、コンビニにも寄れません。
会いたい人になかなか会えず、馴染みのお店に顔を出す機会もめっきり減り、もどかしい1年でした。
それでも、新しい顔なじみが生まれました。
いつも利用しているコワーキングスペースの「コワクラ」で、パソコンなどITに堪能なU村さん、つばめ学習会でもご一緒したA居さん(小生よりも年上なのに自転車でUber Eeatsの配達も!)、英語のプロ講師M原さん、美味しいお店にめっぽう詳しいH本さん、そしてコワクラのスタッフの方々。ほんとうにお世話になりました。
というわけで、恒例の今年の私的ベストを発表します。
★家庭教師お仕事部門
なんと言っても、4名(過去最多)がこの春現役で大学に入学できたことです。
○天才?K画伯の内部進学(関学高等部→関西学院大学)
内部での成績が良かったので希望の心理学系に決まりました。
○H君(滝川高校)の大阪歯科大学(推薦入試合格)
○Nさん(須磨学園)の京都大学
○N君(白陵高校)の北海道大学
そして春以降、また新しい生徒さんたちを迎えることができ、新鮮な気持ちで日々学ぶことができています。どうなることかと心配だった、オンラインでの指導にも慣れました。
★美味しい部門
残念ながら、新しい美味しいお店にはいけませんでした(>_<)
それよりも、私にとっての東西名洋食店「ハットジュンベリー」「洋食の朝日」が、逆境の中で踏ん張ってくださるように祈っています。
★本部門
<国内部門>
永倉万治「結婚しよう」(新潮文庫)
ずいぶん昔に買っていた本で、書名にもなっている「結婚しよう」がいちばん好きな章です。しばらくぶりに、たまたま手にとって、それから何回も繰り返して読みました。昔は主人公である弦一郎の気持ちで読んでましたが、24年後の今では弦一郎の背中をそっと押す梅子さん(住み込み看護婦見習い、56歳バツ2)に感情移入して読んでます。かるく読めて、読後は幸せな気分になります。全4話くらいのTVドラマにならないかな?
(次点)
田辺聖子「大阪弁おもしろ草子」「大阪弁ちゃらんぽらん」(中公文庫)
祖母が使っていたなつかしい大阪弁に再会しました。おせいさん、人情や世の中の機微をじょうずに伝えてくれます。NHK「おちょやん」は昔の大阪弁が聞けるので、珍しく朝ドラ見てます。
<海外部門>
マイクルコナリー「素晴らしき世界」(講談社文庫上下)
年末の書評誌、たとえば「このミステリがすごい!」(宝島社)、に選ばれることはありませんが、やはり読み出したら止まりません。主人公ボッシュが遠くに住む大学生の娘を案じる気持ちがよく分かります。若いバラードと主人公のコンビの今後の活躍を、来年も続けて読みたいです。
★映像部門
1月上旬、TV放映された「M-1アナザーストーリ2019」
M1グランプリで優勝した「ミルクボーイ」の密着映像です。何回見ても涙が……。名脇役は、理髪店プロムナード塚本店店主の小川さん、駒場の新妻ゆきさん。そして、ゆきさんが拝んでいる、台所に祭られているコーンフレークや最中の袋。
2021年は、この≪私的ベスト1≫がもっと充実するような1年となりますように!