神戸大学付属中等教育学校の授業研究会へ

神大付属中等学校英語科のI見先生から「授業研究会があります。高嶋先生も来られますので、ぜひ!」とお誘いを受け、あいにくのお天気でしたが東灘区住吉山手の校舎に参りました。

高島英幸先生は東京外国語大学教授で、英語教育学がご専門。著書も多くあり、『英文法導入のための「フォーカス・オン・フォーム」アプローチ』(大修館書店)など僕も数冊読んで勉強しています。


きょうは9時から全体会。その後は各教科の公開授業です。

まず、数学科の授業も気になるので行ってみました(^_^;) 

I上先生の5年(高校2年に相当)授業は「ハノイの塔」でした。

班別学習形態で、生徒たちは、あーだこーだと相談しながら、試行錯誤をしていました。途中経過を班の代表がかわるがわるみんなに報告したり、教師の一方的な教え込みではなく、生徒が主体的に関わる授業で楽しそうです。


お目当ての英語の授業は4年生(高校1年に相当)

T田先生は小柄な女性ながら、エネルギッシュ! 50分間通してパワフル英語でずっと生徒とやりとり。

授業テーマは「神戸の復興から考える−Resilient Communityを目指して」。教材を見ると、よく考えられたもので、準備に多くの時間を割かれているとわかります。

班別の生徒たちは、英語で自分達の意見や考えを話したりまとめたり。先生の質問が飛んできたり、他の班に自分たちのまとめを伝えに行ったり。ぼんやりしている隙はありません。


それでも、生徒達は真剣でしかも笑顔がこぼれて楽しそう。日本語を使わない授業を初めて見ることができ、しかも久しぶりに大勢の若者の生き生きした姿を見ることができ、うれしくなりました。


その後の研究協議で、高嶋先生は、明日からすぐに役立つような現場目線に立った英語教育のアドバイスをいくつもなさって、僕にとってたいへん有意義な会となりました。


甲南女子中高等学校を最後に、教壇を去ってすでに3年。でも、今日のように新たに学ぶことはまだまだ尽きません。良い機会をくださったI見先生に感謝です。